ネット上で大騒動になった、香川県のゲーム条例。
新型コロナウイルス感染症に世間の関心が移り、ここのところ話題になることは少なかったですが、ねとらぼさんが地道に調査をされていたようで、先日、パブコメ(パブリックコメント)原本を調査した上での結果を記事にされていました。
この調査報道の姿勢には頭が下がります。
調査の結果、賛成のパブコメ約2,300件の内、2月1日に1,085件、3日に520件とパブコメが集中していたとのこと。
しかも、賛成意見の多くは1文だけで、同じ文章、同じ書式のものが頻繁に出てきたとのことです。
作為的と指摘を受けても仕方がないとは個人的には思います。
さらに問題なのは、このパブコメでの賛成の数を根拠として「賛成多数だから、もう採決してはどうか」との発言があり、条例制定の議事を進めるよう促されたという話があったことです。
上記の記事では、香川県議会自民党県政会の氏家孝志議員が発言を行ったと指摘されています。
条例も我が国の法体系の一部ですから、信憑性に疑念があるパブコメを基に議事が進んで上で条例が制定されたのは、その立法の過程を考えると、有効性に疑義があると見られても仕方がないと個人的には思います。
香川県、また香川県議会は、「議事に影響を与えた」パブコメの信憑性を立証する責任があると思いますけどね。
まあ、おそらくはほっかむりを決め込むとは思いますが。
尚、パブコメの原本は個人情報を黒塗りされた上で上記サイトで公開されています。
実際に、その異様さを目の当たりにしてみるのも良いのではと思いますね。