やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

河野防衛相のブログ記事からマスメディアに求められる役割について考えてみました

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この辺りの文章表現はさすがは河野防衛相だと思いました。
特定のメディアを攻撃することなく婉曲に個人としての意見も出すという、今の大臣としての立場を踏まえた文章表現をされていて、しかも文章も面白い。
河野防衛相のネットスキルの高さがうかがえます。

明日、正式に発表されるものを、一日早く、今日、報道することは、報道機関の社内的には褒められることかもしれないが、社会的な付加価値はない。

特に共感したのは上記の文章です。
記者クラブを形成し、情報の大半を独占していた昔ならいざ知らず、今はSNSやブログなどで本人がいきなり情報を発表できる時代ですしね。
そのような時代に、わずかなタイムラグの差で特ダネだ何だと大騒ぎするのは、あくまでもマスメディアの内部でのお祭りなだけで、今の時代の多くの視聴者は望んでいないと思いますし、河野大臣がおっしゃるように社会的な付加価値はないでしょう。

いずれ正式に発表される情報を少しだけ早くすっぱ抜くよりは、隠蔽されていた事実の報道や地道な取材の上で核心に迫った調査報道など、マスメディアが担うべき報道は他にいくらでもあると思います。
少しだけ早い不確実な報道と多少遅くても核心をついた緻密な報道、どちらが視聴者に有益かは自ずと明らかだと思います。
もっとも、このような報道が今の記者にとっては一番難易度が高いとは思いますが。
それだけ今の時代は、より報道の高い質が求められているということだろうと思います。

フェイクニュース?リアルニュース?