やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

コロナ・ショックで止めを刺される大企業がさらに出るように思います

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12年近く前に発生したリーマン・ショックの際は、もともとが米国発で、発生当初は我が国に直接の影響がなかったのですが、その後に発生した景気の世界的な減速と米ドルの下落が我が国経済に悪影響を与えたという経緯がありました。
今回のコロナ・ショックは、我が国経済と世界経済の減速とが同時にしかも急激に発生しているのが特徴で、しかも我が国GDPの半分以上を占める国内消費を直撃しています。中には業況が上向きな業種もあるでしょうが、今後、我が国の経済にどれほど深刻な影響を与えるかは、個人的には正直想像がつきません。

おそらくは、コロナ・ショック以前から脆弱な財務体質であった大企業から、早晩、危機が表面化すると思います。今回のレナウンのように。
厄介なのは、これら大企業とサプライチェーンなどで繋がっている多くの中小企業に悪影響が及ぶことで、その中小企業に勤める従業者に失業や所得の減少などの影響があれば、さらに消費の悪化が加速するのではないかというところですね。

また、大企業であれ中小企業であれ倒産が相次げば、金融機関の信用コストが上昇し、自己資本比率にも影響を与えます。万が一、金融機関の自己資本比率が国内基準の4%を割れば、2000年代初頭に相次いだ金融機関の破綻が再び現実味を帯びかねません。
2016年の日本銀行によるマイナス金利政策採用以降、低収益に陥っている金融機関が多くなっていますし、取引先企業の業況次第ではさらに追い討ちをかけられる可能性はあると思います。

これらはあくまでも最悪を想定した個人的な予想です。
芥川龍之介流に書けば「ぼんやりとした不安」ですね。
ただ、この最悪の予想が杞憂に終わればとは思います。
そのために、国には先手を打って対策を取って欲しいとは思うんですけどね。

日本経済のイメージ