やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

視聴者を「騙せる」とでも思っていたのでしょうか?

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同様のマスメディアの失態が相次いでニュースに。
圧縮効果による「混雑風景」撮影の事例でもそうでしたが、まず放送したい前提ありきで映像を逆算して選ぶという本末転倒なことがマスメディアで横行しているのは非常に残念です。
より印象的な映像を視聴者へ提供しようと思っているのかもしれませんが、多くの視聴者に見られているわけですから、中にはその不自然さに気付く視聴者が出てくるのは当然でしょう。
視聴者を「騙せる」と踏んで、安易に適当な映像を選ぶべきではないですね。

このようなマスメディアによる失態が発生する土壌としては、特にテレビでは顕著ですが、おそらくは視聴率稼ぎのためにより印象的な映像をという焦りがあるのではないかと個人的には思います。
マスメディアとは言えども営利企業ですから、スポンサー獲得のために視聴率を重視することは理解できますが、往時に比べて影響力が落ちているとは言え、世論に与える影響はまだまだ大きいですし、それだけに事実に基いた映像を提供する責任があると思います。
特に報道番組においてはより責任が重いでしょう。
そこを押さえないと、長期的にはマスメディアのブランドエクイティ(ブランドが持つ資産価値)を毀損するだけですね。
新興のネットメディアの興隆に対してマスメディアが対抗するには質で勝負するしかないのですから、「小人閑居して不善をなす」といった事態に陥ることは一視聴者としては避けて欲しいと思います。