久々に「新九郎、奔る!」の新巻が出たので早速購入。
また、昭和天皇物語の5巻と6巻も併せて購入してみました。
新九郎、奔る! 第4巻
舞台は備中伊勢氏の本貫である備中荏原郷へ。
父盛定の名代として荏原郷へ赴く新九郎。
従う家臣は、荒川又次郎、在竹三郎、大道寺太郎、荒木彦次郎、山中駒若丸と、まさに後の北条氏の御由緒六家のほとんどが揃い踏み。
荏原郷への道中を見ていると、後の関東下向もこのような感じになるのかなと、わくわくしながら読んでいました。
荏原郷での父盛定の兄たちの妨害は予想通りでしたが、他に、あの那須氏が絡んでくるとは思いもしませんでした。
那須氏と言えば、あの弓の名手那須与一の「扇の的」のエピソードが有名ですが、その弓に絡めたのか、弓に長けた姫君が新たに登場してなかなか面白い展開になっています。
今川氏に嫁いだ姉・伊都に続いて、またまた年上の女性に翻弄される新九郎が見物ですね。
昭和天皇物語 第5巻
欧州歴訪から戻った皇太子裕仁親王。
いよいよ摂政就任に向けて動く中で起きた原総理の暗殺。
歴史にifは無いと言いながらも、このまま原総理が政権を担っていたらどうだっただろうかと思わずにはいられませんでした。
エドワード皇太子(のちの英国王エドワード8世)の来日の話は、後に「王冠を賭けた恋」有名になるエドワード皇太子らしい気さくな感じがよく出ていました。
あと、鈴木貫太郎海軍中将が妻たかと再び登場。東郷元帥から「将来侍従長になれ」と言われた場面は、後の昭和天皇の大侍従長と称される鈴木貫太郎の将来を暗示しているかなとは思いました。