やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

ネタバレがどこまで楽しみを減らすかはストーリー次第かなと

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上記のゆうき先生のツイートから始まる一連の発言を読んで、小説や漫画におけるネタバレについて少し考えさせられました。

個人的には「新九郎、奔る!」で、主人公の伊勢新九郎が後の北条早雲(伊勢宗瑞)であるということが判明していたとしても、読む楽しみは減ることはないと思います。
それは、ゆうき先生が従来の北条早雲像とは異なったアプローチで物語を描くことをもともと期待していましたし、事実その通りだったからですね。
むしろ、応仁の乱の東西両軍の総大将(細川勝元山名宗全)との絡みが読めたのが嬉しい誤算だったぐらいです。

そもそも、ネタバレが読む楽しみを失わせるのはストーリー次第だと思います。
例えば、ミステリー作品やサスペンス作品で真犯人をあらかじめネタばらしするような作品はほとんどありませんしね。(主役が真犯人という演出の作品は別ですが)
一方、むしろネタバレというかゴールを明示することで、物語の過程そのものを楽しめる作品もあると思います。

ゆうき先生の「新九郎、奔る!」は後者だろうと思います。
逆に結末が分かっているからこそ、どこまで途中のストーリーで読者を引きつけるかが鍵なのでしょう。
特に歴史物は、戦国時代ものの大河ドラマがそうであるように過程をどう描くかが大切なのだろうと個人的には思いますね。

ネタバレ注意