やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

銀河英雄伝説 Die Neue These 第22話「黄金樹(ゴールデンバウム)は倒れた」

スポンサーリンク

ゴールデンバウム朝銀河帝国国章

今週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第22話「黄金樹ゴールデンバウムは倒れた」のネタバレ有りの感想です。

ラインハルトとキルヒアイスの衝突

副盟主リッテンハイム侯率いる賊軍を撃破し、帝国辺境星域を平定したキルヒアイスがようやくラインハルトと合流。
そして、ついにヴェスターラントの件で二人が衝突することに。
ラインハルトがあそこまで激昂したのは、キルヒアイスの正論を本心では理解していて自身がとても後ろめたさを感じていたからだろうと思います。
一方、キルヒアイスも諫言に感情が入りすぎていたのかなと思いました。
これまでの諫言であれば、ラインハルトの本音を察した上で行われたと思うのですが、やはり側にいなかったのが大きかったのかなと思います。
ラインハルトと別行動をとることは戦略上重要ではありましたが、今回は結果的に裏目に出たのかなと思いますね。

敗者、それぞれの去就

一方、ついに敗北が決定的となったブラウンシュバイク公側。
かつてミュッケンベルガー元帥が話した通り、「真実を見ようともしない」まま再び無謀な戦いへ。
そして、統制が取れたローエングラム陣営の前についに瓦解。
フレーゲル男爵が部下たちによって射殺されるなど、門閥貴族たちはそれぞれ悲惨な末路を遂げますが、この辺は原作通りの平民による復讐劇を入れてもらえれば、より門閥貴族たちの凋落ぶりが目立っただろうとは思いました。
ただ、そのような中で、メルカッツと副官のシュナイダーとのやりとりはとても良かったです。何としても上司を生き延びさせようとするシュナイダーの必死さが伝わってきましたし。
次のヤンとの邂逅が楽しみになったシーンでした。

黄金樹ゴールデンバウム緑の森グリューネワルト

そして、ついに盟主ブラウンシュバイク公にも最後の時が。
ブラウンシュバイク公が死ぬシーンは非常に人間味あふれるもので良い演出でした。人はなかなか従容として死を受け入れることが出来ないものですしね。
対照的にアンスバッハが恐ろしいほど冷静な表情でした。忠臣らしく、この時には既に覚悟を決めていたのだろうと思います。

これでタイトル通りに黄金樹ゴールデンバウム王朝は事実上倒壊。
次に来るのが緑の森グリューネワルトと言うことに、とアンスバッハは独語しましたが、これはラインハルトの姉に与えられた爵位であるグリューネワルト伯爵夫人に由来し、ラインハルトの帝位簒奪を比喩的に話したものですね。「黄金樹」と「緑の森」をセリフの中に入れるべきだったと思いましたが、この部分はどのような方法でも演出は難しかっただろうなとも思いました。

こうして帝国の内戦も終結しましたが、長かったノイエ版銀英伝もついにラストへ。
残るは2話。
次回は心して観たいと思います。

第二期の過去の感想