やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」9月感想

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水色桔梗

9月のNHK大河ドラマ麒麟がくる」は、台風10号の接近に伴って一週分の放送が無くなり、3話だけの放送に。
これ以上、ストーリーが短くならなければ良いのですが。

第二十三回 義輝、夏の終わりに

この大河では、将軍足利義輝がやや無能な感じで描かれているのが個人的には不満ですね。向井理さんの演技は素晴らしいのですが。
まあ、この演出には足利将軍家の凋落ぶりを印象付けることと、主人公の十兵衛を目立たせたいという意図があったのかもしれませんけどね。
ただ、剣豪将軍らしい義輝は見たかったなとは思いました。

一方で、いよいよ織田信長麾下で後のライバルとなる木下藤吉郎(後の羽柴秀吉)が十兵衛の前に。
佐々木蔵之介さんの藤吉郎はどうだろうと思っていたのですが、人懐っこさなど割と藤吉郎のイメージに近いなと思いました。
これからの十兵衛との関わりが楽しみです。

第二十四回 将軍の器

ついに三好勢の襲撃を受けて、将軍足利義輝が横死。
最後は立派な大立ち回りでしたが、さすがに多勢に無勢でしたね。
この義輝の悲報に激怒した十兵衛は、大和の松永久秀の元へ。
十兵衛と松永久秀との「対決」とても良い演出でした。これから先も2人が相対する場面は多いと思いますが、この演出ならばこれからも個人的に満足出来るかなと思いました。

そして、いよいよ十兵衛は、後に将軍足利義昭となる一乗院門跡の覚慶と対面。
ただ、初対面の印象が悪すぎたのかなと。
十兵衛は武士で戦いも経験していますが、一方の覚慶は子供の頃から仏門に入ったため基本的には僧侶としての考え方が染み付いていましたしね。
十兵衛は亡くなった義輝に大きな希望を抱いていただけに、反動で覚慶に対しては失望が大きくなったのかなとは思いました。

第二十五回 羽運ぶ蟻

中央で次代の足利将軍を巡る争いが始まった一方で、ついに織田信長が美濃一国を平定。
主が変わったため、故郷の美濃の地に再び明智母子が足を踏み入れることが出来るようになりました。
牧さんの嬉しそうな顔がとても良かったです。
そしてその後、信長の元を訪ねた十兵衛。
いよいよ家臣として仕えるフラグが立ちましたね。
ただ、その前に将軍家への義理立てが必要だということでしょうか。

そしてその後、越前に帰国した十兵衛を待っていたのが、還俗して足利義昭と名乗った覚慶。
一度は将軍の器にあらずと断じた十兵衛でしたが、義昭と様々な話をする中で、逆に擁立をしようと考えを改めます。この心変わりっぷりには苦笑ですね。朝倉義景でなくても「どっちなんだ」と叫びたくなるとは思います。
で、十兵衛は、朝倉氏と織田氏の助力を得て義昭の上洛を図ろうと考えますが………。

朝倉氏も織田氏も当時の戦国大名の中では豊かな部類に入り、京がある畿内にも近い大名でもありましたが、豊かさに胡座をかいだ格好の朝倉氏と濃尾二国を手中にして更に高みを目指そうとする織田氏では格が違うだろうと言った感じです。
この辺りの両者の違いが今後、義昭の上洛と絡めて浮き彫りになるでしょう。
その間で十兵衛がどのように活躍して行くか。
10月の放送はある意味でクライマックスになるかなと思っています。