やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

インセンティブが十分に働いていないことが問題ですね

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理系の博士課程についてでしょうが、おそらくは博士課程まで進むことによるインセンティブが十分に働いていないことが問題だと思います。
博士課程を修了しなければ就けない仕事自体が少ないでしょうし、修了したからと言って必ずしも収入が上がるわけではないですしね。
収入のことがありますし、インセンティブが働かなければ人材が集まらないのは至極当然のことだと思います。

そもそも、何のために博士課程を修了した研究者を増やすかというところでしょうね。
民間企業のR&Dを底上げするためであれば、就職した研究者のモチベーションを上げる施策が必要ですし、研究機関の陣容を暑くするためであれば、博士課程修了者を雇えるように資金を投入する必要があるでしょう。
国策として科学技術立国を標榜するのであれば、人的資源をどのように増やすかについても具体的な施策を示すべきだと思いますけどね。

もっとも、科学技術基本法制定から20年以上経っていますが、未だにこの体たらくだと言うことは、国も本気で危機感を持っていない証左ではあると思います。
またぞろ、明白に危機が明らかになってからの後手の対応になるのだろうとは思いますね。