やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

聴かせる演奏では無いですしね

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さすがに生徒の演奏にまで著作権料を徴収するのは無理筋だと思っていましたので、ようやく社会通念上妥当な判断が下されたと思います。
ただ、JASRACは上告するようですから、最終的な判断は最高裁に持ち越しですけどね。

対価を取って音楽を聴かせる行為と感想を聞くために無償で音楽を聴かせる行為はともに「音楽を聴かせる行為」ですが、JASRACは両方とも著作権料の対象としているから問題をややこしくしていると思います。
単純に対価を取る行為に対してのみ著作権料を徴収すれば良いだけの話なのですが。
この辺りのJASRACの硬直性は大いに問題があるのでは無いでしょうか。

また、教育活動の一環として音楽を聴かせる行為に対しては著作権料の免除を行っても良いのでは無いかと思います。
教育活動の中で過去の名曲を練習することは当たり前ですし、教育を受けた人から、将来ヒット曲を作る人が出て来る可能性もあります。
目先の利益のために将来の芽を潰すのが、果たして音楽文化の振興に資するのか?
今回の著作権料徴収案件に代表されるような、音楽文化振興に逆行するJASRACの行為は、個人的には非常に違和感を覚えます。

むしろJASRACは、このような著作権料徴収に力を入れるぐらいなら、海賊版の撲滅にもっと力を入れるべきでしょう。
徴収しやすい所から著作権料を取って行こうと言う姿勢しかJASRACには見られないのが非常に残念です。

≪2021-03-19 追記≫
当初の記事でJASRACが訴訟を提起したかのような表現をしておりましたが、正しくは音楽教室側が訴訟を提起しております。
上記の事実誤認があったため一部文章を訂正しました。
ご指摘頂いた皆さんに感謝するとともに、深くお詫び申し上げます。