残された名ゼリフはこれからも生き続けるのだろうと思います

独特な声の持ち主でとても存在感があった声優さんの一人でした。
個人的にはヤッターマンのボヤッキーが一番印象的でしたね。

そのボヤッキーのセリフで気になる話がありました。
あの名ゼリフの一つである「ポチっとな」が八奈見さんのアドリブだったという話なのですが………。

そうです。「ポチッとな」は八奈見さんのアドリブです。スタジオは大ウケでした。天才的でしたね。 https://t.co/NeHpvPXIUP

— 小山高生 (@hX0sPCMUC8ztM2i) 2021年12月14日

タイムボカンシリーズの制作に携わった小山高生氏が事実であるとツイートされていました。
今も「ポチッとな（ぽちっとな）」はネットで物品などを購入する時の表現として使われていて、私もこの日記で文章表現として使っていますが、その大元がアドリブからというのは個人的には意外でした。
八奈見さんのアドリブがなければ、この言葉が今も使われることが無かったわけで、改めてアニメと言うかテレビの影響力を思い知りましたね。

私の世代が子供の頃は、アニメやテレビ、漫画、ゲームなどは低俗な物として大人から攻撃されたり遠ざけられることが多かったのですが、それでも子供は楽しんでいましたし、その中で生まれたセリフを真似したりしていました。
で、その子供心に刻まれた言葉が大人になっても使われ続けていたわけで。
結局、大人がいくら低俗だと攻撃しても、子供たちが感じた楽しい思い出は記憶に留まっているわけで、その綿々と続いた記憶がやがて文化になって行っただけなのだろうと思いますね。

今はクールジャパンなどと御大層なネーミングが付けられていますが、結局は人々が面白い、楽しいと感じたものが我が国の文化として生き残って行っただけなのだろうと思います。
そう考えると、八奈見さんのアドリブは子供たちを楽しませたいという一心で生み出されたものだろうと思いますし、だからこそ今も人々の心の中に残っているのでしょう。
惜しくも亡くなられてしまいましたが、残された名ゼリフはこれからも生き続けるのだろうと思います。