今年に入り、マスメディアでも「メタバース」が取り上げられたりしているようです。
ただ、マスメディアで一斉に話題となること自体、パブリシティによるPR活動ではないかとどうしても疑いの目を向けてしまいますね。
個人的には、VRヘッドセットを使わなければならないという時点で、メタバースは期待されるほどユーザーを拡大できないと思っています。
TwitterなどのSNSが普及したのは、スマートフォンなどで片手間にアクセスできる手軽さがあるからで、これに対してメタバースはVRヘッドセットを使うことで完全に現実世界から離れてアクセスしないといけないという欠点があります。
どれほどネットの技術が進歩したとしても、人に与えられる時間は24時間だけですし、メタバースに没頭することで現実世界を過ごす以上の利益を得られるというものがなければそこに時間を割こうとする人は少ないと思います。
アバターを利用するだけなら、別に画面は2Dでも良いのではと思いますけどね。それならば片手間で仮想世界に入ることも可能でしょう。
VRヘッドセットを利用して完全に仮想世界に入り、そこで時間を割くことにどのような意義があるか。
その点をPRできなければ、単なるブームで終わると思います。
我が国のアニメでは、.hackやサマーウォーズ、ソードアート・オンラインなどでVRは表現されてきましたが、現実の世界で稼働させるとなればクリアすべき課題は山積していると思いますね。