やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第15回までの感想

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今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送も既に15回。
本来であればもう少し後で感想を書こうと思っていたのですが、今回の「足固めの儀式」は「鎌倉殿の13人」という物語を象徴するような話だと思ったので、これまでの話も含めた感想を書いてみようと思います。

血で血を洗う坂東武者同士の内部抗争の象徴かと

上総広常(上総介広常)の結末については既に歴史の本などを読んで知っていたのですが、それでも胸が熱くなるものはありました。
役に佐藤浩市さんを配して、登場から結末まで主人公と絡めてじっくりと演じられてきただけに、上総広常という人物が非常に印象に残るキャラクターとなりました。
源平合戦の中ではあまり触れられないエピソードの一つなのですが、こういったマイナーなところにも焦点を当てるところに三谷脚本の妙があるのかなとは思いました。

ただ、この上総広常の一件が、これから始まる坂東武者同士の血で血を洗う内部抗争の象徴でもあるんですよね。
結末は史実ではっきりしていますが、北条義時の成長と共にこれからの過程がどのように描かれるのか。
今回の描写が衝撃的だっただけに、期待半分怖さ半分といった気分ですね。

頼朝や義経の人物像も斬新ですね

個人的には源平合戦の主役である源氏一門の人物像にも斬新さを感じています。
源頼朝はもともと冷徹な権力者という印象はありましたが、大泉洋さんの硬軟使い分けた演技でより頼朝という人物に凄みが出ているように思います。
一方、源義経サイコパスな演技は予想外の一言ですね。これは菅田将暉さんしか演じられないなとは思いました。
天賦の軍事的才能を持ちながら、人と意思疎通ができない故に追い込まれる義経像。
頼朝に忠義一筋な梶原景時と合わせて、源平合戦とその後をより深く描いてくれるかなと期待しています。

泰時がどう演じられるかも楽しみです

そして、上総広常と入れ替わるようにして誕生した義時の長男である後の北条泰時
生母には諸説ありましたが、この物語ではやはり八重姫生母説を取りましたね。
泰時は後世、御成敗式目を制定するなど北条氏中興の祖とも呼ばれる有名な人物ですが、庶子でありながら北条氏の家督を継いだ点が個人的には謎だったんですよね。
もちろん後の権力闘争の結果なのかもしれませんが、今回の八重姫生母説も物語の中では影響があるのかなと思っています。

いずれにせよ、長じた泰時を坂口健太郎さんが演じるようですし、義時との対比でどう泰時が演じられるかも個人的には楽しみですね。