やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2022年参議院議員通常選挙について

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今朝ようやく、今回の参議院議員通常選挙の全議席が確定しました。
今回の結果についてはおおよそ予想通りでした。
以下、自分なりの感想を書いてみたいと思います。

赤松健氏の出馬でも見られた自民党一強という現実

まずはじめに、自民党単独過半数は予想通りでした。
自民党一強が続いている上に、自民党を脅かす野党がありませんしね。
自民党のとある閣僚が「野党の話は聞かない」と発言していましたが、そんな発言が飛び出すほど野党のふがいなさは極まっているので、当面はこの状況も変わらないだろうと思います。
象徴的なのは、漫画家の赤松健氏が自民党から出馬したことだろうと思います。
本来、表現の自由を守るというマイノリティな話は、比較的リベラルと言われてきた野党に親和性があると思われていましたが、それでも赤松氏は自民党を選びました。
おそらく野党では政策の実現ができないと見たからだと思います。
そこまで野党に政権担当能力がないと見られているのが現実なのでしょう。

維新はもっと裾野を広げる必要があるでしょう

野党の中では維新の躍進が目立ちました。
比例区では立憲民主党を抑えて野党で一番得票を獲得しましたし、参議院で予算を伴う法律案の提出が可能な21議席まで議席を増加させました。
一方、選挙区では議席を増やすことができませんでした。
ただ、もともとが厳しい戦いでしたし、当選はしなくても次点ながら得票数が肉薄していた選挙区もありました。
次回に期待したいところですね。
そもそも維新は、前回の衆議院総選挙で勝ちすぎた面もあったとは思います。
そこで今回は期待値が高くなりすぎたとは思います。そのため相対的に厳しい結果に終わったと受け取られたように思います。
まあ、維新の執行部もそのあたりは認識していると思いますので、来年の統一地方選挙に向けて裾野を広げる努力を怠らないようにはしてほしいですね。

投票結果を冷静に見る目が必要ですね

今回の参議院選挙でも、特にネット上では恒例の悪口合戦やデマの飛ばし合い、そして他者をけなすなどといった醜悪なカリカチュアが繰り広げられました。
また、選挙結果が出た後も様々な人々の投票行動に対して、ネット上でひぼう中傷を行う人たちが後を絶ちません。
この日記を書いている私が言っても説得力はないと思いますが、ネットやSNSなどを見ているだけでは視野が狭まりますし、怒りや不満を募らせるだけだと思います。

選挙を見る上で大切なのは、なぜそのような投票行動になったのかということを冷静に見る目だと思います。
他人が自分の思うように行動すると考えるのは、明らかに妄想でしかありませんし傲慢な考えだと思います。
むしろ、他者がどのような考えで投票行動を行ったかを知る方がより建設的だと思いますし、今までの考え方とは異なった新たな知見を得ることができるかもしれません。

現実を見ることでしょうね。
それは言うまでもなく、ネット空間やSNSの中にだけに存在するわけではありません。
様々な書物等の乱読や、リアルな人との他愛のない話、マスメディアの報道や記事など幅広く情報源に当たることで現実を見定める努力をすべきだと思います。
そうすることで自分にとっては都合の悪い現実を受け入れることができる余裕も生まれるのではないかと思いますね。

そして、そのような余裕が生まれれば、他者の未来を奪うような短絡的な行動に走ることも少なくなるのではないかとも思います。
少なくとも私はそれを願いたいですね。
人がそれぞれ持っている未来の可能性を奪わないためにも。