基本的にはオミクロン株、とりわけBA.5の感染力の高さが、感染者数の急増につながったのだろうという印象を持ちました。
海外との比較については、特に米国などで感染による免疫獲得が先行していることはあるでしょうが、我が国ほど感染者の捕捉をしていない点もあるとは思います。
我が国の感染対策も、重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持つ人々をいかに感染から守るかに重点を移っていますが、ある程度の感染は度外視せざるを得ない段階には来ていると思いますね。
ただ、これらの対策はワクチン接種と日ごろの感染対策、双方がなされていることは前提になると思います。
個人的な経験則としては、まず子供が感染して家庭内で家族に感染するというパターンが増えているように思います。
その事が感染急増の要因の一つとなっているのでしょうが、それにも関わらず重症化まで至る人が少ないのはやはりワクチン接種の普及があると思います。
もちろんワクチン接種が感染や重症化を完璧に防ぐとは思っていませんし、手洗いやマスク、ソーシャルディスタンスなどの感染対策も同様です。
ただ、以前からこの日記でも書いていますが、これらは確率論の問題でしょう。
各々の感染対策を掛け合わせて行けば感染なり重症化する確率は減っていくという話だけなんですよね。
単純な話だと思います。
そう考えれば、感染力が強いからといってマスクなど、これまでの感染対策を放棄するのは愚の骨頂だと思います。
そもそも感染しなければ重症化して死に至る危険性はありませんし、ワクチン接種で重症化を防げる確率も高まります。
この辺りは以前からのインフルエンザ予防と同様で、日ごろからの感染対策がものを言うのは論を待たないと思います。
新型コロナウイルスは当初の流行に比べれば明らかに弱毒化していますし、「ただの風邪」に近くはなっていると思います。
しかし、インフルエンザと同等、あるいはそれ以上の警戒が今もなお必要な感染症ではあると思います。
過度に恐れる必要はないでしょうが、それでも侮ってもならない状況なのは今も変わらないと思いますね。