私の地元である大阪の大阪市と堺市を合わせても面積は375.02㎢なので、400㎢超の広さがどれほどなのかは実感できます。
今後の復旧が思いやられますね。
ジュネーヴ諸条約の1977年追加議定書56条によれば、ダムのような危険な力を内蔵する工作物は、それが軍事目標であっても、それに対する攻撃が危険な力を放出させ、文民である住民に重大な損失をもたらす場合には、攻撃してはならないことになっています。カホフカダムへの攻撃は明らかな国際法違反。
— 野村修也 (@NomuraShuya) 2023年6月9日
ダムの決壊については、ウクライナとロシア両国が相手国の責任と非難の応酬を行っていますが、そのことについて中央大学大学院教授でニュースキャスターの野村修也弁護士が上記のようなツイートをされていました。
調べてみると、確かに外務省のウェブサイトに該当する条文が明示されていました。
1977年採択ジュネーヴ諸条約追加議定書
第1追加議定書(抄)第五十六条 危険な力を内蔵する工作物及び施設の保護
1 危険な力を内蔵する工作物及び施設、すなわち、ダム、堤防及び原子力発電所は、これらの物が軍事目標である場合であっても、これらを攻撃することが危険な力の放出を引き起こし、その結果文民たる住民の間に重大な損失をもたらすときは、攻撃の対象としてはならない。これらの工作物又は施設の場所又は近傍に位置する他の軍事目標は、当該他の軍事目標に対する攻撃がこれらの工作物又は施設からの危険な力の放出を引き起こし、その結果文民たる住民の間に重大な損失をもたらす場合には、攻撃の対象としてはならない。
普通に条文を解釈すれば、戦争中のダムの破壊は明白な国際法違反になります。
他の報道によればカホフカダム付近で爆発による振動を検知したという話もあるようですし、原因究明は必ずなされるべきだと思いますね。