やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

思いつきの京都紀行

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先日、職場のテレビで新撰組坂本龍馬の展示をやっているというニュースを見て、ずっと心の隅にひっかかっていたのですが。サイト巡りをしている内に京都国立博物館のサイトにぶつかりまして、何か無性に見に行きたくなってきた訳で………。

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つーわけで、早速やって来ました京都へ。
しかし、自宅から往復でも交通費が1500円程度で済むってのはいいですね〜。
まずは四条河原町から四条大橋へ。
(写真は四条大橋、対岸は先斗(ぽんと)町、そして真ん中は関西では知る人ぞ知るあのいづもやです(汗))

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で、そのまま七条通りに向かっても良かったのですが。
ちょっと思う所があって、逆の方向へと足を向けました。
目指すはこの三条大橋

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ありました。
風雲児たちの愛読者にはお馴染み、高山彦九郎の御所望拝の像です。
ちなみに高山彦九郎についてですが。上野国(現群馬県)出身の江戸寛政年間の尊皇思想家で、林子平蒲生君平らと共に「寛政の三奇人」と称されました。
彼の尊皇思想は後世、幕末の勤王志士にも多くの影響を与え、特に長州藩兵学師範で、私塾・松下村塾を開いて数多くの志士を育てた吉田寅次郎にも多大なる影響を与えていたそうです。(彼の号「松陰」は、彦九郎の戒名である「松陰以白居士」からとったという説もあります)
ちなみに台座の題字を書いたのは、あの元帥海軍大将東郷平八郎
戦前の彦九郎のヒーローぶりが偲ばれますね。

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そして、七条通京都国立博物館へ。
戦災を免れた明治時代建築の本館が威容を誇っています。
で、早速入場券を購入しようとしたら、何故か券売機が止まっていました。
故障かな?と思い、やむを得ず入口で入場券を購入しようと入口へ行くと、なんと今日は無料観覧日だったそうで。
月の第二・第四土曜日は無料観覧日だそうで。
いやあ、ラッキーでした。

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で、ここ新館で行われてる新撰組坂本龍馬の展示を見てきました。
さすがに撮影は禁止だったので、中の様子は撮影出来なかったんですが。
思ったより楽しかったです。
坂本家の系図とか(もちろんしっかり龍馬の名も書かれています)、龍馬直筆の手紙とか(結構な数が残ってたんですね)も見ることが出来ましたし。
そして、姉の乙女に宛てたあの有名な手紙「日本第一の人物、勝麟太郎という人に弟子になり日々かねて思い付く所を精といたしおり申し候」の現物を見ることも出来ました。
初めて龍馬の直筆を見たのですが、思ったより丸みを帯びた感じだったですね。

次に新撰組
期待していた写真や絵は、有名な近藤勇土方歳三のものぐらいしか無かったのですが。新撰組の主立った隊士たちの直筆の手紙を見ることが出来たので楽しかったです。
中でも近藤勇の直筆は思ったより達筆でした。
荒くれ者の新撰組を率いる局長というイメージから、どうしても蛮勇のイメージが先走る近藤勇ですが、やはり一廉の道場を束ねたりするだけはあって、武術以外にも教養も備えた人物だったようですね。
来年の大河は新撰組が題材だそうですが、少しだけ楽しみになってきました。

今日は思った以上に収穫があった一日でした。
歴史を楽しむのは、歴史小説史書でも十分に楽しむことは出来るのですが。
やはり、現在もなお残されている過去の貴重な遺産を直接見ることは、その楽しみを倍増させますね。
今回は時間をかけて行った甲斐がありました。
またこう言う機会があれば、喜んで行ってみたいですね。