やねしんの読書録
享年68歳は早すぎます。 短い人生の漫画家が多い気はしますね。 第一線で活躍する漫画家は、文字通り日々命を削っているのかもしれないと思いました。漫画は絵で見せるのは当然ですが、セリフでも見せる漫画は少なく、ましてや絵とセリフが両立する作品はさ…
バーラトと聞いて銀河英雄伝説を思い出しました。 自由惑星同盟の首都星ハイネセンを擁する星系がバーラト星系でしたしね。そう言えば、インドの古典の一つにマハーバーラタという作品もありましたね。 個人的にインドの言葉はよく分からないのですが、バー…
本書は今年の2月に発売されました。 ちょうど大河ドラマ「どうする家康」が放送されているので、時宜を得た著書とも言えますね。 あの磯田道史氏が執筆したということで興味が湧いたので、遅まきながら読んでみました。話はそれますが、現在放送中の大河ドラ…
引っ越す予定の先が間違って取り壊されたという話は悲惨としか言い様がないですが、過去に小説や漫画の題材になってそうな話だと思っていました。ゲンさんはやってないけど両さんはやっていました…。 pic.twitter.com/zqKH11QWV1— KYウリエル (@KYuriel) 202…
しばらく買っていなかったためにまとめ買い。 リアルタイムにビッグコミックオリジナルで読んではいますが、やはり単行本でまとめ読みすると話の流れが見えて得をした気分になりますね。 以下、各巻の感想を書いてみました。 帝国陸軍内の統制派と皇道派との…
ネタバレ注意新刊の内容に触れている文言があります。ネタバレになる可能性もあるのでご注意ください。この第13巻で、新九郎を悩ませていた借金問題もひとまずは解決へ。 徳政と言えば鎌倉時代の印象があったのですが、室町時代に分一徳政という制度があった…
エンターテイメントとしての歴史漫画がアニメ化されるのは胸熱ですね。 特に北条時行と中先代の乱を題材にしているというところがポイントです。 鎌倉時代から室町時代までの東国の話は面白いですしね。 今から期待しています。近年、歴史的にはマイナーな場…
子供の頃から親しんでいた漫画家先生がまた一人……特に子供の頃、SF作品と言えば松本零士氏の作品でした。 中でも銀河鉄道999は私の鉄道や宇宙、ラーメン好きを決定付けた作品でした。 漆黒の宇宙を白煙を上げて疾走する999の姿に見知らぬ土地を列車で旅する…
ようやく読み終えました。今回はきまぐれな大御所義政がどのようにして龍王丸の今川家相続の御内書を出すかに注目していました。 義政の亡き父普広院殿(第6代将軍足利義教)に対する尊崇の念と、関東情勢への懸念といった、義政の心の動きが上手く描かれて…
久しぶりに督戦隊という言葉を見ました。 有名なのは、第二次世界大戦の独ソ戦の中で、ソヴィエト連邦の赤軍において組織されたものですね。 もともと一般的な軍法において敵前逃亡は死刑も含む極刑に処せられますが、督戦隊は軍法会議によらずに味方の兵士…
ネタバレ注意新刊の内容に触れている文言があります。ネタバレになる可能性もあるのでご注意ください。ほぼ4ヶ月ぶりの新刊。 今川氏の家督相続の行方、そして所領の荏原の惨状、共に新九郎にとっては頭の痛い状況が続いています。 特に荏原は度重なる飢饉で…
ついに五・一五事件が勃発。 犬養総理の死により、ついに戦前の政党政治が終わりを迎えます。 驚いたのは、この時にまだ東郷元帥が生きていたというところですね。 ただ、東郷元帥の若手将校をかばう言葉に、後の軍部の政治介入を是とする当時の雰囲気が感じ…
今川義忠亡き後に勃発した、今回の駿河守護今川家の御家騒動。 新九郎にとってはその後の雄飛へのきっかけとなったはずなのですが、さすがに二十歳そこそこでは太田道灌など百戦錬磨の年長者に翻弄されるのが落ちだったわけで。 だからこそ今回の調停につい…
ようやく天国でコンビの再結成なのかなと。子供の頃から本当にたくさんの作品で楽しませてもらいました。 藤子不二雄時代から、藤子・F・不二雄先生と別で作品を描いていたそうですが、子供心にはどちらも同じ藤子不二雄先生の作品として違和感なく読んでい…
何年か前に黒潮大蛇行が起こっているという話を聞いていたのですが、もう5年近くも続いていたんですね。 近年の不漁や天候不順はこの影響なのかなと思ったりしました。個人的に黒潮大蛇行という言葉を知ったのは、みなもと太郎氏の風雲児たちというコミック…
新九郎、奔る! 第9巻 今川義忠の遠江侵攻とその後の横死で窮地に立たされた今川家。 さらに嫡男の龍王丸が幼少ということから家臣団が動揺した挙げ句に御家騒動が勃発。 そこで亡き義忠の正室伊都の弟である新九郎が駿府へ赴くことに。これまでの北条早雲(…
今日はあいにくの天気だったので、久々に漫画をまとめ読みしていました。 その中から今回は、昨秋に完結した星野之宣先生の海帝9巻の感想を書いてみようと思います。 海帝 第9巻(最終巻) 最終巻だと事前にわかっていたので、残りの航海がすべて描かれるの…
田中節が相変わらずで安心しました。 このように過去の田中作品の裏話的なものが時折出てくるのは、一読者としてはとてもありがたいと思っています。政治的なナンバー2で歴史上成功した人がまれなのは、やはり政治の世界だからだろうと思います。 ビジネスの…
誤りを指摘することは大切なことなのでしょうが、要は言い方だったのだろうと思いました。 プラネテスのアニメを制作したスタッフも原作者の幸村誠氏も誤った知識を積極的に流布しようとしていたわけではありませんし、あくまでもエンターテイメントとして視…
小学生の頃に、学研まんがの日本の歴史で色々な作品を読ませて頂きました。 学研まんがの中では田中正雄氏と並んで印象に強い漫画家でしたが、とうとうお二方とも亡くなられてしまいました。ムロタニ・ツネ象氏は濃いタッチの絵柄が印象的でした。 学研まん…
本書は2018年12月に上梓された書籍で、大阪で維新の会(以下、維新)が支持されている理由と第1回の大阪都構想の住民投票の結果が反対多数となった理由とを、単なる印象論に留めずに実証的な分析を交えて要因を明らかにしたものです。今さらながら本書を読も…
5月に刊行された書籍ですが、ようやく読了。 現在の大阪市の行政区の増減を通じて、大阪市の発展の歴史が記述されたものですが、各行政区の特色や歴史も割と詳細に記載されていて、私的好奇心をくすぐる書籍でした。 イラストや古地図などの過去の地図なども…
今年7月から9月まで放送された「魔法科高校の優等生」を観ていて興味が湧いたので、今更ながら原作の「魔法科高校の劣等生」本編32巻とショートストーリー1巻、スピンオフ3巻をKindleで一気読みしてみました。 久しぶりにライトノベルを読みましたが、結構な…
「明治維新は薩長によるテロだった」と言い切るのも歴史に対する一つの視点だと個人的には思います。 そもそも歴史の見方に正解はありませんしね。 あるのは史実を見た人々それぞれの感想のみだと思います。個人的には司馬史観が間違っていると断じるつもりは…
表紙は顔も性格も濃い駿河守護今川義忠。 新九郎が表紙を飾らないのは初めてではないでしょうか?長らく続いた応仁の乱も、文明5(1473)年の西軍の総帥山名宗全と東軍の総帥細川勝元の相次ぐ死によって転機を迎えます。 そして、いよいよ勝元の嫡男聡明丸(…
歴史ギャグ漫画「風雲児たち」の作者、みなもと太郎氏が亡くなりました。 コミック乱での休載が長引いていたので一抹の不安があったのですが、その不安が現実のものになってしまいました。漫画「風雲児たち」は私の歴史好きの原点となった作品の一つです。 …
以前、河野太郎ワクチン担当大臣が3月にブログで勧めていた本ですが、今月ようやく読んでみました。 ウイルス免疫学を専門とする峰宗太郎氏と日経ビジネスの山中浩之氏の対談形式となっていて、内容としては、新型コロナウイルスとは何か、PCR検査とは何か、…
今週のお題「一気読みした漫画」一気読みをした漫画となると、そもそも読み始めた時点でそれなりの巻数が発刊されていることが前提条件になります。 たいていは、連載開始後まもなくに評判を聞いて読みはじめることが多かったので、個人的にはある程度巻数が…
上記の記事でも指摘されていますが、今回の裁判で追徴金が課せられたのは注目すべきところだと思います。 仮に自己破産の申し立てを行っても追徴金からは逃れられませんし。 こう言った人の褌で相撲を取る輩に対しては、懲役などよりも財産刑の方がより効果…
昭和天皇物語と海帝の第8巻が発売されたので、早速購入して読んでみました。 昭和天皇物語 第8巻 今回は、満洲某重大事件こと張作霖爆殺事件の事後処理から満州事変の勃発まで。 様々な事件が発生する中で、個人の感情と君主の責務との間で揺れ動く若き昭和…