やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

石橋湛山氏の偉大さ

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今日のその時歴史が動いたは、「冷戦の壁を破ろうとした男」と題して、あの石橋湛山元総理を焦点にあてたお話がなされていました。
以前から書いていますが、個人的に我が国一流の政治家だと考えていた石橋氏が取り上げられていたので、もう食い入るように見ていました。
氏が政治家として偉大だったのは、もちろん、「戦前から」植民地を放棄して貿易立国として生きるのが我が国の道であると説いたこと、そして、戦後も占領国たるアメリカと是々非々の立場で相対したり、冷戦体制に異を唱えて善隣外交を推進したりと、その、時には早過ぎるぐらいだった先見性にもあるのですが。何よりも、どんなに政治的、精神的、そして暴力的な圧力を加えられても、敢然としてご自身の意見を変えなかったその勁さにあると思っています。

これは別に政治家だけには限りません。
私は、このような日記を書くために様々な立場の人々の意見に目を通しますが、本当に信用出来る意見というのは、どんなに圧力が加えられても節を曲げない人の意見であると考えています。しかも、それを個人で唱える勁さがあれば、なおさら信じるに足りると考えています。
衆を頼んで他人を攻撃するだけの意見というのは論外ですね。
まあ、これらは自分が意見を述べる時の自戒も込めているんですけども。ついつい、自分の意見に対して大勢の人に攻撃されると節を曲げそうになるんですよね。
その時に、自分は何を拠り所にしているのかを今一度省みる姿勢。言い換えれば、一人になって考える姿勢というものを持ち続けなければならないなと、この石橋湛山氏の生き方を見ている内にいつも考えてしまいます。
まあ、そんな勁さを持つからこそ、現代でも石橋氏の思想というのは生き続けているのかもしれませんけど。