記事の中では、より美味しいコーヒーをお手頃な値段で提供する姿勢が書かれていましたが、はてなブックマークではミラノサンドが取り上げられていました。
このように、顧客がドトールに誘引される理由は様々ですが、個人的にはドトールのコーヒーに対する徹底したこだわりが根本であり、企業としての核なのではないかと思っています。
これは、ドトールがコーヒーの焙煎会社から出発したことと無縁ではないと思います。
自社が焙煎したコーヒーに自信があるからこそ、飲食業に進出して自社のコーヒーを多くの人に飲んでもらおうと思った。
自社のコーヒーに合う食べ物が必要だからこそ、ミラノサンドなどを作りコーヒーと共に提供した。
あくまでも自社のコーヒーにこだわり、そこから連鎖的に様々な事業活動を行なったからこそ、今のドトールがあるのだろうと思います。
企業の経営戦略には、様々なフレームワークがあります。
有名なのは、マイケル・ポーターの三つの基本戦略、すなわち、差別化戦略、コスト・リーダーシップ戦略、集中戦略などが挙げられます。
ですが、そんな大仰しい言葉以前に、企業が事業を推進していく上で特に大事なものは、どれだけ顧客に受け入れられる自社の「強み」を多く、かつ継続的に持っているかということでしょう。
特に継続的に持つことが難しいですね。
時代と共に顧客の心は変遷していくものですし。
だからこそ企業は、不断の努力が求められるのでしょう。
利益を上げている時でも、常にアンテナを張り巡らし、現状を変えていく姿勢は続ける必要はありますね。
もちろん、現状を変えても常に利益が上がる保証はありませんが、現状に拘ることの方がより危険だと思います。
大切なのは、成功体験に拘らないこと。
これに尽きると思いますね。