やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

真田丸第40回「幸村」

悲哀の人片桐且元

前回の引きで登場したので、明石全登が信繁を九度山から連れ出すのかと思っていたのですが、更に片桐且元も登場。
そこで聞かされる豊臣氏の動向。昌幸が亡くなってから年月が経っているのと紀州の山奥という地理的状況もあってか、信繁には情報がほとんど入ってなかったようですね。
でも、聞かされたのは且元の中間管理職としての悲哀話でした………。
且元の件は半ば笑い話になっていますが、豊臣氏の家中でも、徳川幕府と対等で行こうとする勢力と、徳川幕府の下で一大名として存続させようとする勢力とのせめぎ合いはあったと思います。後者が勝っていたら、以後の歴史がどうなっていたかとは思いますが。
結局は、徳川幕府との交渉に当たっていた且元が失脚に追い込まれたおかげで、いよいよ豊臣氏は窮地に立たされます。

不意打ちだった回想シーン

今回は、信繁の背中を押したきりが格好良かったです。
台詞の途中にあった「何とか官兵衛」には吹きましたが、山奥で細々と余生を送らせるのではなく、ひと花咲かせようと叱咤するヒロインは、このきりという自己主張の激しいヒロインでしかできなかったと思います。
ここに来て、きりというキャラクターがこの物語では必要不可欠だったのだと思いましたね。
そして、信繁が思案を続ける中で、秀吉が臨終間際に使っていた鈴の音を背景に次々に現れる回想シーン。登場人物もクレジットされずに完全に不意打ちでしたので、思わず涙が出て来ました。
ただこれで、これまで信繁が歩んで来た道を踏まえた、これからの信繁が歩もうとする道がよりはっきりしたように思いました。

そして「幸村」の誕生

こうして覚悟を決めた信繁は、新しい名を名乗ることに。
大助に名前の一字を選ばせるシーンは笑いましたが、ここで俗説である「幸村」の名を出して来たことに感心しました。
信繁としてのこれまでの人生との決別と、父昌幸の幸の字を受け継ぐことで、父の思いも受け継ごうという本人の意志が強く感じられました。
もちろん、自分自身が一旗あげようという思いが一番だったでしょうが。
最終章の開幕として、とても感動した回でした。

今回は、大阪城西の丸庭園で行なわれたパブリックビューイングでこの第40回を観させてもらいました。
大きなディスプレイで観ることができ、感動も倍増でした。
最終回まで残り少なくなりましたが、またこのようなパブリックビューイングがあるといいなと思いました。