やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

地域振興の本質は「目新しさ」に非ず

この事例を、単なる流行りのアニメを利用した振興策と片付けてしまえば、永遠に地域振興についてのヒントを得ることはないと思います。
むしろ、テーマパークなどのハコ物や造成による企業誘致などといった地域振興に、血道を上げている人たちにこそ、この鷲宮町の事例の本質を知って欲しいと感じます。

鷲宮町の事例は、様々な「固定観念」を打ち破った結果であろうと思います。
アニメは一部のマニアのものであるという「固定観念」、神社などはどこにでもあるという「固定観念」、そして、何か目玉になるような目新しい施設を造らなければならないという地域振興上の「固定観念」等々。
アニメの舞台となった土地を訪問する「巡礼」というものは、長野県大町市など全国各地で既に様々に繰り広げられていましたが、鷲宮町で特筆すべきなのは「らき☆すた」の放送で発生した訪問客を放っておくのでは無く、固定観念を破って積極的に「もてなす」行動へと出たことだろうと思います。

あと特筆すべきなのは、鷲宮町は新しいハコ物に頼っていないという点があると思います。
あくまでも、元々あるものを利用した結果として、今のような経済効果が現れているのでしょう。
もちろん、このような効果は永続的に続くわけではありませんが、「視点を変える」という一事だけでも地域振興が図れるのだという事を十二分に証明しているように感じました。
地域振興の本質を探る上では、とても参考になるケーススタディだと思いますね。