やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

この何十年かでつまらない諍いが無くなればいいと思います

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今月の日経の私の履歴書は元参議院議員山口淑子さんで、久しぶりに毎回興味を持って読んでます。
山口淑子さんって誰?と首を傾げる人も、戦前の映画スターの李香蘭と聞けばご存知の方は多いかもしれません。

以前に安彦良和さんの虹色のトロッキーと言う作品を読んでいたので、甘粕正彦や山家亨、そして川島芳子などと言った人たちは知っていたのですが、山口淑子さん(=李香蘭)の目を通したこれらの人々の肖像というものを直に読む事が出来て本当に良かったです。
よく歴史は、何十年も経ってから様々な人々の検証を経ることでその実像に近づくことが出来ると言われてますが、だからと言ってその時代に居合わせた人たちの生の証言を軽んじても良いという訳では無いですからね。特に十五年戦争時代の当事者たちがほとんど鬼籍に入っている中で、今もこうして当時の話をしてもらえるのは本当にありがたい事だと思います。

まあ、この数十年は不幸な関係が続いている我が国と中国の関係ですが。千年以上に亘る友誼の歴史を考えればわずかな年月ですし、いつかは相互理解が深まる日が来ると信じています。
それに、かつて1000年ほど前に我が国は中国の侵略を受けたり(刀伊の入寇)、700年ほど前にはモンゴルの尖兵として中国や朝鮮の人々の侵略を受けたり(元寇)していますが、現在、その事を根に持っている日本人はいないでしょうしね。かつて中国の指導者のどなたかが過去の不幸な歴史は後世の人々が解決してくれると述べてたような記憶があるのですが(どなたかは失念しましたけど)、私も本当にその通りだと思いますし、いつかは前に進んで行かなければならないとも思いますね。