やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

「訓練」としての勉強

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日本は数学6位、読解力14位に転落 OECD学力調査 - asahi.com

この調査を受けて、またぞろ各所で「ゆとり教育」批判が行われているようですが………。
まあ、我が国以上に勤勉な周辺の国々があらゆる面で追い上げているのだから、年をおうごとに相対的な能力が低下するのは当然ではないのかとは思いますが。
盛者必衰。
不断の努力が無ければ、置いてけぼりを喰らうのは当然の理ではありますね。

ただ、地道な勉強に対する意欲が子供たちの間で薄れているのは、何となく感じられますね。
まあ、マスコミ連中にしろバカ親たちにしろ、一獲千金で儲けたスターたちを表面だけ見て称揚してますからね。
そんな姿を見てたら、地道な努力をするのはアホらしいと子供たちが思うのも無理は無いのかもしれません。
勉強する科目も、必ずしも生きていく上で必要だとは思えないようにも見えますしね。

ですが、たとえそうであっても勉強する事自体は、とても大切な事なんですよね。
得た知識がたとえ後々で役に立たなかったとしても、勉強する事自体が効率良く知識を得るための訓練になりますから。
この「訓練」の量が、大人になった時にはねかえって来るわけなんですよね。
それに私が携わる金融の世界に限っても、文章の読解力が無ければ様々な法律や契約書の要点を整理する事さえも出来ませんし、数学の知識が無ければ財務分析さえも出来ませんから、それに基づいて事業者に融資の提案をするなんて事も夢のまた夢になってしまうわけです。

むろん、大人になってからでもこう言った事を挽回するのは可能ですが。
ただ、子供のうちから時間をかけてコツコツとやる方が、結果として楽な方法であるのは当然ですしね。
更に頭を打って、散々悩み抜くのも早いにこした事は無いですね。
どうせ、死ぬまで要領良く苦労をせずに生きられるなんて真似はそうそう出来ないんですから。
それよりはさっさと苦労をして、挫折に強くなる方が楽だと思いますけどね。