既にあちこちのサイトで触れられていますが、音楽レーベルの一角が動き出したことでiTMSJのサービス開始もいよいよ現実味を帯びてきた感じですね。
ただ、まだまだ他レーベルとの交渉もあるようですし、開始はもう少し遅れるんじゃないかとは予測しているんですけども。
まあ、いくつかのレーベルと契約した上で見切り発車するという線もありますけどね。
ですが、記事の内容が真実なら、わざわざアイチューンズ株式会社という別会社を作らないといけないというのは、正に我が国の音楽業界の閉鎖性を如実に示しているんじゃないかと思うんですけどねえ。
確かに、音楽を作る人たちを保護する仕組みは大切なことなんだろうと思います。
ですが、今の音楽保護の仕組みは、音楽を作る人たちを保護するというよりは、それによって得ている既得権益を守るためだけに存在しているとしか思えないんですよね。(現に着うた一つをとってみても、既に公正取引委員会が独占禁止法第19条違反として、同法第48条第1項に基づく「勧告」を行なっていますし(着うた提供業者5社に対する勧告について)
だからこそ、他国に比べても我が国の音楽の「価格」は割高なんじゃないかと思います。
この失われた十年で、既に数多くの業界が再編の波に飲み込まれ、そして数多くの企業が淘汰されました。
その他業界での出来事が、果たして音楽業界では他人事と言えるんでしょうか?
今起こっている音楽配信の変化と合わせて、これから音楽業界がどういう方向に向かうかが非常に興味があります。
ま、進取の気風が失われれば後は衰退して行くだけというのは、何も特定の業界に限ったことでは無いですけどね。