やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

他人の考えを自分の鋳型に押込める事の愚かさ

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前日に、その清沢洌評論集を買って読んだからかもしれませんが、ネットを巡回しているとこのような記事を見つけたので紹介します。
彼の骨太なリベラリズムは、当時の軍部などの排斥にも耐えうる勁さを持っていましたが、それは他の人々の意見を尊重するという姿勢に裏打ちされたものであったんじゃないかと思います。
彼はジャーナリストでしたので、件の評論集でも舌鋒鋭く時の政治家や軍人などを批判していますが、相手の考え方を踏まえた上で、理路整然とした批判を行ったからこそ、後世においても高い評価を得ているんじゃないかと思います。ただ単に批判をする為の批判とは一線を画していたわけです。

だからこそ、現代においても重要な示唆を与えてくれるのだと思います。
歴史にifはタブーだとは言いますが、もし彼が終戦後も第一線で活躍していたならば、我が国はもっと中庸な道を歩んでいたのかもしれませんね。
かえすがえす、彼が終戦前に病没したのが本当に残念でした。