紀伊半島の旅、2日目は熊野古道を歩いてみました。
熊野古道は小辺路や中辺路など、いくつかの道がありますが、さすがに全てを歩く時間も体力もないので、今回は、中辺路終盤の発心門王子から熊野本宮大社を散策してみました。
水呑王子跡。
この石碑は紀州藩が建立したものと伝わっています。
熊野古道で王子と呼ばれる場所は、かつて神社があったところで、熊野詣の際に儀礼を行なう場所だったそうです。
発心門王子から熊野本宮大社までの道は、生活道路の部分もあり、半分程度は舗装されていましたが、残りはこのような山道でした。
中辺路最後の峠を越えているので、熊野本宮大社まではほとんど下りが続きますが、それでも、当時の熊野詣は大変なものだったのだろうと実感しました。
途中で百前森山が見えました。
地元では三里富士と呼ばれているそうです。
土砂崩れの跡か、山肌が露出しているところも写っていました。
今回の道中のほぼ中間にあった伏拝王子跡。
石塔があるだけでしたが、高台にあるので眺めが良かったです。
向かいには休憩所があるので、一服するにはちょうどいい場所ですね。
三軒茶屋跡。
ここは、これまで歩いた中辺路と、高野山からの参詣道である小辺路との合流点で、大変賑わっていたそうです。
今は往時の面影はなく、小さな道標だけが遺されていました。
三軒茶屋跡と祓殿王子跡の間に、高台へ登る側道がありました。
その側道を上ってみると、大斎原の大鳥居と熊野川を望めました。
ようやく祓殿王子跡に到着。
ここから熊野本宮大社は目と鼻の先です。
熊野本宮大社に到着。
前回行った時は、大鳥居前に参拝者の車がずらりと並んでいましたが、周辺に駐車場が整備されたのか、今は駐車禁止になっていました。
境内には神使とされる八咫烏にちなんだものが多くありました。
明治時代まで熊野本宮大社の社地があった大斎原へも行ってきました。
この鳥居は、熊野古道から見えた大斎原の大鳥居。
写真では分かりにくいですが、この大鳥居は我が国最大の鳥居だそうです。
大斎原の手前には、世界遺産熊野本宮館がありました。 無料展示もあり、熊野詣の歴史が分かるようになっています。
ほぼ15年ぶりに熊野本宮大社に行きましたが、世界遺産に指定されて外国人観光客が増えた影響か、平日でしたが観光客が多かったです。
15年前は静かなところだったんですが。
ただ、熊野は良いところなので、こうやって脚光を浴びるのは良い事だと思いますね。
この2日間は、熊野本宮大社近くのわたらせ温泉に宿泊しました。
食事の量が多くて、食い道楽にはとてもありがたかったです。
また、露天風呂が西日本一と謳うだけあってとても広く、ゆったりと入れました。
低温の温泉もあり、時間をかけて入浴できたので、心身ともにリフレッシュできました。
次回、熊野三山を巡る時には、また利用したいですね。