返上した役員報酬をヤミで補填したこの行為は不当利得と言っても差し支えないのではないかと思いますが。
本来、役員報酬の支給は株主総会や取締役会の議決を経る必要がありますが、それを免れるために役員の退任後にヤミで支給したということで、このような行為自体が非常に悪質な脱法行為だと思います。
金品受領以上に糾弾されるべき問題ですね。
法令や司法手続には疎いので可能かどうかは分かりませんが、これらの行為を背任や特別背任で立件出来ないのだろうかとは思いますけどね。ヤミ報酬を受けることで関西電力の利益を毀損しているわけですし。
まあ、立件より先に株主代表訴訟で訴えられる可能性は高いのかなとは思っています。
そこで気になるのが、関西電力の筆頭株主である大阪市の意向ですが。
関電の幹部人事「提案したい」 大阪市長:日本経済新聞 https://t.co/r7YcKhAlHpこの提案を受け入れるか否か?体質改善に対する関電の本気度が見定められます。
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) 2020年3月17日
この松井大阪市長のツイートでリンクされている記事でも、ヤミ報酬を返還しなければ訴訟を考えると市長自身が言明されていますし、当面は様子見かなと思います。
あとは関西電力の経営陣やヤミ報酬を受けた人たちが、きっちりと耳を揃えて返還するかどうかと言ったところでしょう。
無駄なあがきをしなければ良いのですが。