やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

今も桜が楽しめる事に感謝ですね

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一目千本と呼ばれる吉野山の桜の背景には、吉野山保勝会の継続的な活動があると言うことで、その地道な活動によってあの吉野山の景勝が守られている事に頭が下がります。

もともと吉野山の桜は修験道と深く関わりがありましたが、明治政府の修験道廃止令布告による修験道の衰退で一時期存続の危機を迎えます。
そこに手を差し伸べたのが山林王と呼ばれ、同志社の設立などに資金面で援助を行った奈良の篤志家土倉庄三郎。彼が多額の寄付を行ったことで吉野山の桜が守られました。
この事が無ければ、今こうして吉野山の桜を愛でる事が出来なかった訳で感謝しか無いですね。

それと共に修験道廃止令だけで無く、神仏判然令や神社合祀令などの布告を通じて、明治政府が推し進めた国家神道政策がいかに我が国の文化を損ねたかとも感じました。
この吉野山の桜のように地元の奮闘により文化が守られた事例は少数ながらありましたが、多くの古くからの文化は明治期の国家神道政策により断絶を余儀なくされました。
失われた文化的財産は非常に大きいと思いますね。