やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

関西とカナダ一国

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経済規模で観ると、関西とカナダ一国とはほぼ同じくらいの規模を持つそうです。(大前研一著・地域国家論より引用)
ただしこれは、1993年時点での比較でのことであり、その後の我が国の低迷ぶりを見ていると、多少は変動しているとは思いますが。
ちなみに首都圏(一都三県)は、フランス一国とほぼ同じくらいだそうです。

何故こんなことを出したかというと、既に我が国の各地域は、経済力の観点から言えば、十分に「国家」経営が出来る程度にまで大きくなったということを言いたかったからです。
明治以来、我が国は強力な中央政府と府県という典型的な中央集権型国家を継続してきました。第2次大戦後、一部、地方への権限の委譲が行われましたが、大枠としては、我が国のかたちは終始一貫しています。
経済基盤が弱かった初期はそれでうまく機能したのかもしれませんが、我が国の経済力の増大にともない、中央省庁の汚職、地方へのバラマキなど、負の面のほうがかなり目立つようになってきました。

前にも書き込みましたが、現在、「平成の大合併」とも呼ぶべき、全国各地の市町村の再編が進もうとしています。しかし私が不思議に思うのは、市町村レベルでは過去に何回も大規模な再編が進んでいるのに、都道府県は明治以来、枠組み自体が全然変わっていないという点です。
国の下で地方行政を司る単位としては、現行の都道府県制は明らかに手狭になっていると思います。それでは、それに代わる行政単位としては何が相応しいのでしょうか?
日本を一つの国として見るならば「道州制」、一つの連合体として見るならば「連邦制」、このいずれかになる可能性は高いですね。現実性から言えば前者の方が可能性が高いでしょうが。

いずれにしても憲法改正は視野に入れなければならないでしょう。
別に憲法は「天壌無窮の神勅」ではありません。あくまでも人によって作られたものですし、日本国憲法大日本帝国憲法の改正という形で公布されていますしね、改正すべきところは禁忌視することなく、堂々と議論すべきだと私は思います。