やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

適正な価格とは

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鷹澤さんの日記で書かれていた、エイベックスに対する意見ですけど。私もほぼ同意見ですね。
ただ、それだけ書くならあまりにも芸が無さ過ぎるので、私のアニメに関連する商売への意見をちょっとだけ書いてみましょうか。

まあ、以前の私の日記でも書いている通り、根底にある原因を追及しようともせず、ただひたすらフィーの確保に走る姿勢は、まさにバイキングの時に食べ物をたくさんかっさらうようなもので、妙に意地汚い印象しか受けないんですよね。(実際にどれだけ損害を被ったかという統計もお手盛りで信憑性が?ですし。)
まあ、何もエイベックスに限らず、そもそも、映画のDVDがハリウッド価格と称して、結構お買い得な価格で流通している一方で、何故アニメのDVDがあのような価格で流通しているのでしょうか?

競争が無いからでしょう。
著作権法の精神を自己の利益のために曲解し(と私は感じています)、再販価格制度を錦の御旗に掲げて、規制の枠の中で安住している各社の姿勢って、独占禁止法私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)に触れないんでしょうかね?
それとも、アメリカでアニメの市場が成長した後、内外価格差が生じてアメリカが国を挙げて圧力をかけるようになってから、態勢を整えようとするつもりなのでしょうか?
それだったら、先に外圧の嵐に巻き込まれた他業界に比べても、対応が手ぬるいと言わざるを得ません。
別に財政学におけるラッファー曲線を商業に応用するまでもなく、価格を下げれば、各社が主張する不正な手段での取得は減少すると私なんかは愚考しますが、価格を下げれば市場が広がるのは何も道路公団の例を挙げるまでもなく、一般的な常識であろうと思います。

そう言った経済的な常識をエイベックスを初めとする各社が弁えていないとすれば、それはそれで大変残念なことだと思います。