やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

行き過ぎた「感情労働」への危惧

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この記事を読んでみて、私もそろそろ極端に顧客に振れた天秤の傾きを元に戻す時代がやってきたのかもしれないと感じました。
確かに、我が国における「お客様第一主義」は、様々な良質な製品・サービスを産み出す母胎とはなりましたが、最近は弊害も目につくようになってきたと思います。「お客様は神様」イコール「売り手が下僕か奴隷」であるとは到底思えないですしね。
その事は、大抵の人々は「売り手としての社会人」と「お客様としての消費者」とを兼ねているわけですから、少し想像力を働かせればよく解るんじゃないかと思うんですよね。

もしも、このままの状態が続けば、その「感情労働」へ費やさないといけないコストが、国内の企業へ大きな負担としてのしかかるんじゃないかと危惧します。
いや、国内だけでは無いでしょうね。海外の良質な製品やサービスが国内に入ってこなくなる可能性もあるのでは無いかと。
そのような「感情労働」にコストをかけてまで日本市場に売り込む価値を感じなければ、海外企業は我が国をスルーするだけでしょうしね。そのようなコストをかけずに売り込める海外市場は他でも育ちつつありますしね。
確かに今は、世界有数の大市場である我が国ですが、相対的にいつまで優位性を保てるかという問題はありますし。
その辺りを見据えた取引の有り様というものも、先手を打って考えていくべき時期に来ているのでは無いだろうかと思いますね。