やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

大阪版金融再編の第二幕に興味が湧いてきます

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池田銀と泉州銀、経営統合へ・持ち株会社方式、年内にも
NIKKEI NETより。

意外な印象があるかもしれませんが、大阪には現在、戦前から存在する地方銀行は残っていません。
現存する大阪府下の地方銀行第二地方銀行の内、冒頭の記事に出てくる池田銀行泉州銀行ともう一つの近畿大阪銀行は、いわゆる戦後地銀と呼ばれる戦後に設立された地方銀行であり、残る関西アーバン銀行大正銀行は、戦前の無尽会社から戦後に相互銀行となった後に地方銀行に転換したいわゆる第二地方銀行であります。(まあ、近畿大阪銀行は、戦後地銀の大阪銀行無尽会社発祥の近畿銀行とが合併しているのですけどね)
これには、住友(現三井住友)、三和(現三菱東京UFJ)、大和(現りそな)などといった、戦前に大阪で設立された銀行が大銀行化したという事情もあります。ただ、大阪で比較的に規模が中小程度の金融機関が併存出来たのは、大阪自体が近隣の府県に比べても圧倒的な経済圏を形成していたという事情もあると思います。これは今でも、京都銀行南都銀行、そして紀陽銀行などと言った近隣各県の「メガバンク」が、わざわざ大阪に店舗を構えて融資の獲得に血道を上げていることでも十分に証明出来ると思います。

今回は、持ち株会社方式による経営統合という話ですが、これが紀陽・和歌山銀行のような合併への道となるか、あくまでも持ち株会社によるグループ形式を維持するかについてはとても興味があります。
それと、他の大阪府下の金融機関への影響ですね。
これが、他形態の金融機関の再編への呼び水になるかにも興味があります。
まあ何にせよ、大阪経済への資金の注入役としての役割は維持してほしいと思います。