相手にネガティヴな印象を与え、かつ短いフレーズなので強い印象も残るというわけで、レッテル貼りは本当に楽で効果的な手段だと思います。
ただし、単なる罵倒合戦に陥りがちではありますが。
時には衆を頼んで相手を徹底的に攻撃して排除するのは、戦いでは立派な戦術ですが、それは民主主義における議論ではないですね。
ただ、その攻撃を議論と勘違いしている人が多いのが、我が国で健全な議論が成り立ちにくい理由なのではないかと思ったりしています。
話をレッテル貼りに戻して。
例えば、反原発と言えば、それこそ即時廃止から代替エネルギーとの漸次入れ替えまで、様々な立ち位置の人がいます。
また、改憲と言っても、憲法9条の改定や首相公選制を導入するための改定など、これもまた様々な立ち位置があります。
ですが、レッテル貼りは「反原発派」や「改憲派」などと一括りにしてしまいます。
これでは先に進まないと思いますね。
ワンフレーズで単純に考えるだけでなく、もっとじっくり考えた上での議論が求められるように思いますね。