やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」1月・2月感想

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今年は大河ドラマの放送開始が遅かったので、先々月、先月と様子をみていましたが、今年の「麒麟がくる」はなかなか面白くて、今のところは毎週欠かさず観ています。
今回はこれまで1月と2月に放送された6回分の話について感想を書いてみようと思います。

第一回 光秀、西へ

謎に満ちた明智十兵衛(光秀)の前半生の始まりで、順当に美濃国明智荘が出てくると予想していましたが、そこから堺や京に舞台が飛ぶのは想定外でした。
しかも、三淵藤英やあの松永久秀がいきなり登場ということで、初回から度肝を抜かれました。
本木雅弘さん扮する斎藤利政(後の道三)、吉田鋼太郎さん扮する松永久秀、いずれもイメージがぴったりで思ったより違和感なく観ることができました。

第二回 道三のわな

大河ドラマの醍醐味である戦闘シーン。
第二回は天文16(1547)年の加納口の戦いでの、斎藤利政と織田信秀の激突が描かれました。

とにかく斎藤利政の謀将ぶりが遺憾なく発揮された回だったと思います。
味方までも騙して勝利をもぎ取る姿勢や、裏切り者に対する容赦ない姿勢など、まさに「美濃のマムシ」の面目躍如ですね。
しかもその利政を本木さんが実に活き活きと演じていて、凄みさえ感じました。

第三回 美濃の国

第三回は陰険漫才が満載でした。
土岐頼芸と斎藤利政、土岐頼芸と斎藤高政、そして、斎藤高政と深芳野など。なかなかドロドロとしたものがありました。
そのような中で、明智荘での十兵衛と帰蝶、駒とのやり取りは爽やかさを感じました。
一見、斎藤利政の豪腕の下でまとめられているように思われている美濃が、実は危うい均衡の下で成り立っていることが浮き彫りになった回だったように思います。

第四回 尾張潜入指令

小見の方の治療を終えた望月東庵が、尾張織田信秀の元に向かうということで、信秀のことを探らせようとする斎藤利政。
この辺が、東庵という人物が今回の作品に登場する理由の一つなのかなとは思いました。
当然ながら駒は人質に、また、東庵のお目付役として十兵衛が菊丸を連れて今度は尾張国へ。利政の命で本当にあちこちに行かされますね。
菊丸は当初、運悪く野盗に囚われた運の悪い農民というイメージだったのですが、薬草や諸国の世情に詳しいので、だんだんただの農民だとは思えなくなってしまいました。まあ、行商も行なっているからこそ世情に詳しいのかもしれないですが。

さすがに織田信長は出て来なかったですが、松平竹千代(後の徳川家康)が登場したり、美濃への帰路で十兵衛たちが織田の家臣に襲われた際に「謎の集団」が助けたりと、後の伏線が結構張られていると感じた回でした。

第五回 伊平次を探せ

ここであの本能寺が出てくるとは思いませんでしたし、本能寺が堺や種子島と繋がりがあったのも知りませんでした。
後に信長ゆかりの寺になるのも理由があったのかもしれませんね。

鉄砲繋がりでまた京に行く羽目になった十兵衛は、三淵藤英や松永久秀らと再会することに。
ここでようやく十兵衛はあの細川藤孝と初めて対面することに。
後に戦国時代きっての教養人として知られる藤孝ですが、この作品では意外にも血気盛んな若武者として描かれています。
まあ、後の嫡男の忠興もそうでしたし、藤孝自身も武辺者という評がありましたしね。このような藤孝もありかなとは思いました。

第六回 三好長慶襲撃計画

今回は、将軍足利義輝管領細川晴元、そして晴元の家臣三好長慶の間の緊張に十兵衛が巻き込まれる話でした。
十兵衛の前半生に謎が多いことを逆手に取って、結構、物語に著名な武将を大胆に絡めているなとは思いました。
まあ、三淵藤英や細川藤孝は、後に絡むことは多くなるのは史実なのですが。
今回の三好長慶襲撃事件は実際にあったかどうかは定かではありませんが、この一連の騒動で十兵衛と細川藤孝に信頼が生まれたのは後の布石かなとは思いました。
ただ、十兵衛と松永久秀との今後の繋がりはまだ見えませんけどね。

まあ、歴史上の人物だけでなく、その後に再び東庵先生や駒と再会したシーンはドラマとして良かったです。
もちろん、東庵先生と駒が京に戻った際にはこのままフェードアウトになるとは思っていなかったですが、これからどこまで十兵衛と歩みを共にするのかなとは思います。
今後の美濃の行方を考えると、また共に京に行くことにはなると思いますが。

2カ月分の感想を一気に書いてみました。
気が向いたら、また今後の感想も書いてみたいと思います。