やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」5月・6月感想

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水色桔梗

そろそろ先月分の感想を書こうと思ったのですが、昨日放送された第二十一回で「麒麟がくる」が休止となるため、今回は昨日の回も含めて感想を書こうと思います。

第十六回 大きな国

ついに対立が決定的となった道三と高政。
そのような状況下でも何とか戦だけは避けようと奔走する十兵衛ですが、もともと感情的な対立もありましたし、さすがの知恵者でも1人だけではこの流れを覆させることはできなかったですね。

ただ、対決を止めることはできませんでしたが、道三からの最後にして最大のクエストは与えられました。
大きな国を作れというクエストを。
信長の下に行くのはまだ後の話ですが、ここからどのように十兵衛が陰で信長に力を貸していくかは見物ですね。

第十七回 長良川の対決

いよいよ長良川を挟み、道三と高政の親子が対決。
前半のクライマックスの一つ、本木さんの道三の最期は期待以上でした。
高政は戦には勝ちましたが、これからも死んだ道三の呪縛から逃れられなくなったのではないかとは思いました。

一方、明智家は領地替えの件もあり道三に味方しましたが、道三の死で存亡の危機に。
冷静に考えれば損な選択だったわけですが、光安にせよ十兵衛にせよ、道三に味方をしたのは土岐氏の支流として明智荘と共に生きてきた意地があったのだろうとは思いました。
不器用な生き方ですけどね。
ただ、世渡りの上手い明智家だったなら、今のような大河ドラマの主人公にはなれなかっただろうとも思いました。

第十八回 越前へ

光安の言に従い、住み慣れた明智荘を離れ、越前に向かった十兵衛一行。
帰蝶、駒、そして細川藤孝、それぞれとの縁が生きた逃避行だと思いました。
越前でウマが合わない朝倉義景に良い様にされますが、それでも生きてなんぼだとは思いますね。

今回は染谷さん扮する信長の鬼気迫る演技が白眉でした。
これまで演じられた様々な信長の中でも、一、二を争う恐ろしい信長だったと思います。
当初は染谷さんの信長に違和感を感じる視聴者がいたかもしれませんが、今ではそのようなことを言う人はいないだろうとは思いますね。

第十九回 信長を暗殺せよ

越前でも使いっ走りをさせられる十兵衛。
ただ、京に知己がいるというのは、今の十兵衛にとっては唯一の武器なのだろうと思います。
しばらくは京を舞台にした活躍が見られそうな気はします。

今回も伏線回収の回でした。
正直、今回の出来事であの松永久秀との貸し借りをチャラにするとは思ってもみませんでしたが。
ただ、これで十兵衛は完全に高政と訣別し、信長に肩入れすることを明白にしたのかなとは思いました。

第二十回 家康への文

桶狭間の戦いの前に、水野信元や元康生母の於大の方を絡ませてくるのは意外でした。
ただ、信長、元康、それぞれの母親に対する思い、菊丸に代表される三河の人々の思いを描くのは、桶狭間の「前哨戦」としては面白い描き方だと思いました。

そこに帰蝶を通じて十兵衛を絡ませるのは流石に無理筋だとは思いましたが、まあ、主人公ですしね。
桶狭間の戦いが終わるまではさすがに十兵衛も脇役でしょうし、こう言う絡み方で出てくるしかなかったのかなとは思いました。

第二十一回 決戦!桶狭間

いよいよ、前半のもう一つのクライマックスの桶狭間の戦いが勃発。
愛之助さんの今川義元は、これまでの描かれ方と異なる威風堂々たる戦国武将の姿で、これだけでも見る価値はあったと思いました。

今回は、尾張に侵攻した今川勢が兵力を分散させて行く過程が数字で示されていて、非常に分かりやすかったです。
桶狭間の戦いと言えば、これまでは桶狭間で隊列が伸び切った今川勢を、横から織田勢が奇襲したという話しか出てこなかったので。
信長が計略で今川本隊の兵力を分散させていく様子はリアリティがありましたし、非常にわくわくさせられた展開でした。

ここで大河ドラマ麒麟がくる」は一旦小休止。
次はいつ頃に再開でしょうかねえ。
これから近衛前久足利義昭も登場しますし、早く続きが見たいとは思います。