やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

残念ながら再び大阪都構想は否決に

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残念ながら、大阪都構想は再び否決となりました。
個人的にはとても残念ですね。

それだけ「現状維持バイアス」が強かったということでしょう

僅差であっても否決されたのは「現状維持バイアス」が働いたことは間違いないと思います。現状を変えることによって何かを失うかもしれないという不安が、何かを得られるかもしれないという期待よりも上回ることで、不確定な未来に不安を感じた人も多かったのだろうと思います。

目的のためならどこまでも酷くなれると思った反対派の運動

その「現状維持バイアス」を増幅させるのに、都構想反対派がなりふり構わず行った反対キャンペーンは大いに有用だったのだろうと思います。
公私共に大阪市には足を踏み入れることが多いので、住民投票の運動期間中も現場を見ていましたが、いやあ、とても酷かったですね。
デマや賛成派の演説への妨害は当たり前でしたし、毎日新聞218億円の記事も誤報が判明した後も平気で使っていましたしね。
毎日新聞と言えば、その218億円の記事もそうですがネガティブ・キャンペーンが酷かったです。マスメディアの態度と言うよりはまるで機関紙だと思いました。個人的には、もうこれから毎日新聞を読んだり、取り上げたりすることは無いでしょう。
人は、目的のためならどこまでも酷くなれることをまざまざと見せつけられました。

都構想反対派は「政令指定都市は潤沢な財源がある」と言っていたわけですから、今後はその事を疎明して行くべきでしょう。
出来るのでしたらね。
私は政令指定都市そのものに構造的な欠陥があると思っていますので、そううまくは行かないと思っています。

一丁目一番地の政策が否定されても維新の政策そのものが否定されたわけでは無い

一方、否決されたとは言え、前回に続いて僅差であり、投票した半数近くの有権者大阪都構想に対して大阪市の未来を託していたのは事実なわけですね。
そこを冷静に見ないと、今後の施策を誤ると思います。
皮肉な事ですが、大阪府大阪市の与党が維新であり、都構想によらずに一体となって施策を進めてきたことが、都構想への支持を減退させたことの一つでもあったと思います。
まあ、都構想は否決されたので、これからは「名より実を取る」施策になって行くとは思います。
大阪府大阪市の枠組みはそのままで、府と市の似たような組織や施設の統合、合同での施策は、維新が府市両方の与党である限りはこれからも続くでしょう。
都構想は否定されましたが、維新の政策そのものが否定されたとは、メディアが発表している大阪での維新への支持率を見ていると、とても思えないんですよね。

大阪病に対して、都構想という大掛かりな手術よりも維新を中心とした府市一体の施策という薬による治療を選んだ。
今回の大阪市民の選択はそう言うことでしょう。
賛否が真っ二つに分かれたということを踏まえた今後の舵取りを、維新のみならず、他の政党にも望みたいと思いますね。