やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

私が住宅ローンを繰り上げ返済しない理由

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結婚を機に今の家を購入して10年近くが経ちました。
その時に期間10年の住宅ローンを組みましたが、結局、途中で繰り上げ返済をせずに毎月一定額を返済し続けています。
そして、今後も完済する予定はありません。
利息がもったいない?
いえいえ、支払利息を最小限にするよりも個人的に大切なことがあるからです。
あくまでも個人的な考えですが。

他のローンに比べて金利が圧倒的に安い

まず住宅ローンは他の個人ローンに比べると圧倒的に金利が安い点。
これが住宅ローンを完済しない理由の一つです。
私が借りている住宅ローンは1%程度ですが、マイカーローンなど他のローンでそこまで安い個人ローンはまずありません。

また、会社の経営者や個人事業主と違い、一般のサラリーマンは基本的に入ってくる給与は一定です。
むしろ、昨今のコロナ禍に見られるように、経済が悪化すれば賞与が減少し、かえって実入りが減る可能性が高いです。
その点を考えると、敢えて繰り上げ返済を行うことで手持ち資金を減らすよりも、住宅ローンの「期限の利益」を享受する方が賢明だと個人的には思っています。
手持ち資金を減らした後に、別の個人ローンを組む羽目になるのでは本末転倒ですしね。

仮に一括返済する余裕がある資金が手元にあっても、繰り上げ返済せずに投資に回す方が良いと思います。
1%程度の住宅ローン金利を上回るリターンが期待出来る投信商品は数多くありますし、住宅ローンを維持したままで資産形成を行うことも可能でしょう。
むしろ、リスクに備えた手持ち資金を常に持つことの方が大切だと思います。

団体信用生命保険と三大疾病保障の存在

次に住宅ローンには、一般的に団体信用生命保険が付保されています。
この団体信用生命保険は借主本人が死亡した場合、免責事項に該当しなければ保険金で住宅ローンを完済出来ると言うもので、これは個人ローンの中では住宅ローン特有のものです。
この団体信用生命保険の保険料は別途支払うのではなく住宅ローンの金利から支払われているので、住宅ローンを維持することは団体信用生命保険のメリットを享受し続けることでもあります。

さらに私の場合は、その団体信用生命保険に三大疾病保障を付けています。
この保障は金融機関によって基準が異なりますが、がんや心筋梗塞脳卒中と言う三大疾病にかかった場合に、一定基準を満たせば死亡しなくても保険金で住宅ローンを完済出来るもので、三大疾病で仕事が出来なくなっても住宅ローンの心配をしなくて済むと言うものです。
アラフィフで生活習慣病を抱える私としてはこのメリットは大きいので、敢えて繰り上げ返済でそのメリットを無くす理由はないですね。

あくまでも個人的な見解ですが

他にもファイナンシャル・プランナー的な言い方をすれば、住宅ローン控除のメリットや変動金利の上昇可能性なども挙げられるでしょう。
しかしまあ、いずれも私個人を取り巻く環境からの考えであり、あくまでも個人的見解です。

そもそも、住宅ローンを毎月返済のみにしているからこそ、このようなお気楽な話が出来るのかもしれません。
そのために、かなり住宅ローンの借入額を絞ったと言うこともありますし。
比較的多額の住宅ローンを抱えている場合は別の考えもあるかもしれません。

ただ、トータルの利息を減らしたいがために繰り上げ返済を行う前に、返済そのもののメリットとデメリットを客観的に比較することは大切だと思います。
単純に支払い利息だけを考えずに、家計の備えなども考えた上で、よりゆとりのある生活が送れるように考えること。
それは家の資産形成を考える上でも重要なことだと個人的には思いますね。