やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

Apple Musicで聴く個人的に好きな我が国のマーチをピックアップしてみました

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もともとiPhoneで音楽を聴きながら通勤することが多かったのですが、このコロナ禍で自宅での引き篭もりが多くなり、自宅のMacでも音楽を聴く時間が増えました。
CDだと保管場所に困るので最近はiTunes Storeで曲を色々購入していたのですが、さすがに限られた小遣いの中では負担が大きいと言うことで、今年に入ってからApple Musicに加入して曲をピックアップして聴くことにしています。

毎月所定の手数料を支払うことで音楽が聴き放題なので、クラシックからアニメソングまで様々なジャンルの曲を聴いていますが、最近はマーチ、特に我が国で作曲されたマーチにはまっています。
そこで今回は、Apple Musicで聴く個人的に好きな我が国のマーチをピックアップしてみました。

戦前 - 軍楽曲としてのマーチ

我が国のマーチの歴史は、幕末の「宮さん宮さん」に代表されるようにまずは軍楽曲からスタートしました。
その中で現在でも演奏されているマーチの一つがこの陸軍分列行進曲です。
明治期の日本軍に対してフランスから派遣された軍事顧問団の一員であったシャルル・ルルーが作曲したマーチで、もともとルルー自身が作曲していた軍歌「抜刀隊」と「扶桑歌」をベースに編曲されたものです。
本邦初の西洋音楽によるマーチで、今でも観閲式などで陸上自衛隊のマーチとして利用されています。
余談ですが、観閲式の海上自衛隊のマーチとして今も使われているのが「行進曲『軍艦』」、いわゆる「軍艦マーチ」です。

戦後 - スポーツの祭典の華としてのマーチ

戦後は一転してスポーツの祭典でマーチが多く使われるようになりました。
もともとオリンピックから学校の運動会まで必ず入場行進があるため、それにふさわしいマーチが求められたのでしょう。
中でも有名なのは、言うまでも無く1960年の東京オリンピックで使われた「オリンピック・マーチ」ですが、個人的には今回紹介する行進曲「虹と雪」の方が好きですね。
この行進曲「虹と雪」は、1972年の札幌オリンピックのマーチの一つとして演奏されたものですが、トリオ(中間部)に札幌オリンピックのテーマソングでトワ・エ・モアさんの歌で大ヒットした「虹と雪のバラード」のフレーズが使われているのが特徴です。
どうやら楽譜は出版されていないようなのですが、吹奏楽経験者としては一度は演奏してみたいマーチの一つですね。

コンサート・マーチ - 演奏会の華としてのマーチ

コンサート・マーチ「テイク・オフ」

コンサート・マーチ「テイク・オフ」

一方、特に戦後において、各地の大学や高等学校、中学校などで吹奏楽部が設立され、吹奏楽コンクールや演奏会での演奏も盛んになりました。
そのような中、吹奏楽コンクールの課題曲として、また、演奏会向けのマーチとして、いわゆる「コンサート・マーチ」と呼ばれる曲が多く作曲されるようになりました。
どの「コンサート・マーチ」が好みかは、吹奏楽コンクールに参加した年代によって千差万別だと思いますが、個人的には建部知弘氏作曲のコンサート・マーチ「テイク・オフ」が一押しですね。
中学校時代に実際に演奏した点で思い入れがあると言うのもありますが、冒頭のオーボエの独奏がとても印象的な曲でした。題名の通り飛行機が離陸していくような感じを受けて爽快な気分になるマーチです。

以上、個人的に好きな我が国のマーチを独断と偏見で取り上げてみました。
マーチには聴いていても演奏していても気分を高揚させる魅力がありますね。
コロナ禍で吹奏楽の演奏自体がやりにくい状況にはなっていますが、収束したら機会があれば演奏してみたいなと思っています。
それまでは聴くことで我慢ですね。