確定申告を勉強する機会を増やすよりも、そもそも年末調整を廃止して納税者全員に確定申告を義務付ける方が早いような気はします。
理由としては、年末調整の制度そのものが、戦後間もない我が国の国税当局の人員不足から企業に申告事務の肩代わりをさせる目的で始まったものですしね。
マイナンバーカードや電子申告の普及を考えれば、そろそろサラリーマンが直接確定申告をするのも良いのではないかと思います。
国民の納税意識向上につながりますし、何よりも企業の本業以外の事務負担軽減にもつながるでしょう。
ただ、短期的には税務署の事務負担が増えるでしょうから、国税当局は歓迎しないかもしれませんね。
また、最近発生したe-Taxのシステム障害も不安材料ではあります。
そこは、あらかじめ収入や各種控除のデータをマイナンバーにひも付けたり、年末調整をなくす代わりに確定申告の受付期間を延ばすといった工夫は必要だと思いますね。
どこまで納税に必要なデータがリンクできるか次第だとは思います。
ただ、年末近くに企業内で従業員から膨大な紙の資料を集める作業は無駄が多いでしょうし、確定申告のために各地の税務署で行列ができるのも無駄だろうと思います。
こういったフローの見直しは近い将来に必ず行われなければならないとは思いますね。
