やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

需要と供給次第でしょうね

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確かに近年、異世界転生ものが増えていますね。
あとはRPGなどのゲームシステムを取り入れた作品なども。
ただ、その事自体に目くじらを立てることはないと思います。

そもそもこれらの作品のベースになっているのは、これまで多く作られたわが国のファンタジー作品だと思いますが、それらのファンタジー作品も多くは指輪物語などの海外ファンタジー小説D&D*1などのTRPG*2の影響を受けて作られたものですしね。
魔法やエルフやドワーフなどといった種族の概念、またゴブリンやドラゴンなどといったモンスターといったものは多くの作品で登場していて、これらを読者である私たちも違和感なく読んでいます。

ただ、異世界転生ものなどに違和感があるのは、その設定が作品に必要なものなのかというところにあると思います。
別にそれらの設定がなくても作品として成り立つのであれば、あえて設定に入れる必要もないとは思います。

とは言え、こう言った異世界転生ものが一定の読者を獲得しているのは、はじめの現実世界で酷い目にあった主人公が転生して大活躍する姿に同じく現実世界で不満を持つ読者がカタルシスを感じる面はあると思います。
これまでの歴史上において三大宗教が世界に広がった理由にも通じるでしょうね。現実世界での苦しみから逃れるための処方箋として、キリスト教の終末信仰や仏教における輪廻転生からの解脱などが教義の一つとして提示されているわけですし。
まあ、こんな小難しいことを書かなくても、面白いから読んでいるの一言で済むのだろうとは思いますが。(笑)

需要があれば供給もある。
これはファンタジー作品も例外ではないでしょう。
その需要と供給次第で、これからの異世界転生ものの流行り廃りも決まる。
それだけの話だと思いますね。

*1:ダンジョンズ&ドラゴンズDungeons & Dragons)」の略。1974年に制作・販売されたアメリカのファンタジーテーブルトークRPGhttps://dnd-jp.com

*2:テーブルトークRPGの略語。卓(テーブル)を囲んでトーク(会話)して遊ぶロールプレイングゲームRPG)というアナログゲームのジャンル。 https://dengekionline.com/articles/90042/