10月も終わりになりましたが、今さらながら今年の夏アニメ、7月から9月に放送されたアニメについての感想を書いてみたいと思います。
さすがにすべての作品は網羅できないので、印象に残った5作品に絞って書いてみました。
リコリス・リコイル
今年の夏アニメで一番に挙げるとすれば、このリコリス・リコイルですね。
秘密治安組織DAに所属するリコリスの少女、錦木千束と井ノ上たきながDAの支部でもある喫茶リコリコを舞台として様々な事件に立ち向かう話で、シリアスなシーンとコミカルなシーンのバランスが上手く取られていてとても楽しめる作品でした。
物語全体としては、千束との関わりの中でたきなが成長していく流れがとても印象深かったです。
「命をもらった」千束がこれまでに培ってきた人間性もあったのでしょうが、その千束との触れ合いの中で人を思いやる行動を取っていくたきなの姿に、やはり人は人との触れ合いの中で成長していくものだという感想を持ちました。
また、音楽も印象的でしたね。
オープニングテーマの「ALIVE」は文句なしの曲でしたが、エンディングテーマの「花の塔」も各話の終わりと曲の冒頭がオーバーラップする印象的な曲でした。
ルミナスウィッチーズ
ストライクウィッチーズから連なるワールドウィッチーズシリーズの最新作。
ストライクウィッチーズなどと異なり、直接戦闘には参加せず戦火で傷ついた国々を回って音楽で人々を鼓舞する魔法音楽隊の活躍を描いた作品ですが、個人的には隊員一人ひとりの強い個性がとても印象に残りました。
メインは主人公ジニーによる使い魔のモフィの仲間探しでしたが、他の隊員たちが音楽隊に入るまでの物語も丁寧に描かれていて好感が持てました。
実は他のワールドウィッチーズシリーズの作品をこれまで見たことがなかったのですが、個人的にはルミナスウィッチーズ単体でも楽しめました。
ただ、作中で他のワールドウィッチーズシリーズとリンクしている場面もあったようなので、以前のストライクウィッチーズなどの作品も見てみたいと思います。
Engage Kiss
ベイロンシティという街で主人公シュウとパートナーである悪魔の少女キサラが繰り広げる悪魔退治の物語。
悪魔との戦闘シーンはもちろん迫力ありましたが、どちらかと言えばシュウをめぐる女性たちの攻防がコミカルで面白かったです。
ストーリー自体は重苦しい展開もありましたが、基本的にはコミカルなドタバタ劇が続いたこともあり、見ていて苦になることはなかったですね。
最近雇ったメイドが怪しい
両親を失い天涯孤独の身となった主人公悠利と、その主人公のもとにやってきたメイドのリリスとが繰り広げる日常の物語。
少し大人びた感じのリリスの小悪魔的な発言も良かったのですが、それに対する主人公悠利の真っ直ぐな反応に戸惑って赤面するリリスも可愛くて良かったです。
ストーリー自体はほのぼのとした展開でのんびりと見ることができました。
主従以上恋人未満の悠利とリリスの関係性も絶妙で、見ていて微笑ましい感じになりました。
異世界薬局
志半ばで過労死した薬学者が、転生した異世界で人々に襲いかかる疫病に立ち向かう物語。
転生後の世界で驚異的な能力をもって活躍する典型的な異世界転生物ですが、疫病や薬学に対する詳しい描写があって、割にリアリティを感じることができました。
このような作品の舞台は、中世ヨーロッパによく似た世界が多いですが、本物の中世ヨーロッパはペストや天然痘など多くの疫病が流行した時代でしたしね。
そのリアルな疫病の脅威に現代の薬学をぶつけるのは結構斬新だと思いましたし、とても楽しめる作品でした。
今回もほぼ9月に放送が終了したアニメの中から選びました。
で、今月から放送が始まっている秋アニメですが。
……数が多すぎですね。
またまた絞るのに悩むことになりそうです。