やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

参議院選挙

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いよいよ始まりましたね。

様々な見方があるとは思いますが、政治というものに対してこれだけ耳目を集めたという点だけでも、私は小泉総理を評価したいと思います。
ただし、それと政策に対する評価は別問題だと思っていますし、これからの発言を見極めて投票に行きたいなあと思っています。

ところで、選挙について常々私が思っているのは。
選挙に行かない連中に、政治を批判する資格は無いということですね。

民主主義社会というのは、市民に大幅な自由を与えている一方で、市民が政治に対して無限責任を負っている社会でもあると思います。市民が選択した政治がもたらす結果については、必ず市民自身が責任を持たないといけないという、ある種厳しさを伴なう社会であるとも思っています。
ですから、常々自由を享受していながら、政治に対しては無関心を決め込む人に対しては、私は「ちょっと、虫が良すぎるんじゃないかい」と思ってしまうわけです。ましてや選挙にすら行かない人に対しては、厳しい言葉ですが軽蔑すら感じますね。

「政治なんておれたちには関係ないよ」という一言は、それを発した者に対する権利剥奪の宣告である。政治は、それを蔑視した者に対して、かならず復讐するのだ。ごくわずかな想像力があれば、それがわかるはずなのに。

この一節は、田中芳樹著・銀河英雄伝説第10巻(落日篇)に出てきた一節で、私が最も好きな文章の一つでもあります。
何の代償もなしに与えられた物や権利ほど、その本当の価値が分からないというのは良くあることなのかもしれません。ですが、自由な社会の下に生まれた私たちには、その社会を後の世代に伝える義務がありますし、更にその社会を護るために最善の努力をする義務もあると思うのです。
何も選挙に行くことだけがそれに応える道であるとは言いませんが、そこから第一歩が始まるのではないでしょうか?

少なくとも私はそう思います。