とうとうアルゼンチンが債務の一時支払いの停止を宣言しましたね。
事実上のデフォルト(債務不履行)状態に突入したと言うことで、IMF(国際通貨基金)や先進各国がこれからどのような対応をするかが楽しみです。(笑い事ではないのですが。)
まあ色々な記事を読んでみても、アルゼンチンの国家としての破産はほとんど免れないかなとは思います。
ところで、国家の「破産」という言葉に奇異な印象を持たれる方も多いとは思いますが、まあ平たく言えば「借金の棒引き」と言った方がわかりやすいかもしれません。これについては過去の経済史上、それこそ数多くの事例があります。(この過去の国家の破産の事例については、ポール・ケネディの「大国の興亡」と言う書物でも触れられています。)
ただいくら言葉を変えても破産は破産で、しかもわが国における商法破産法や会社更生法、民事再生法と言った仕組みはまだ国際間では確立していません。そこで現在、IMFが中心となって国家破産の枠組み作りを模索しています。
もともとIMFは、GATT(関税と貿易に関する一般協定、現在のWTO(世界貿易機関))、IBRD(国際復興開発銀行(世界銀行))と並ぶブレトンウッズ体制の柱として1946年に設立された組織ですが、その頃から世界の仕組みが随分変わったとは言え、今でも世界金融の混乱を防ぐために運営されてます。
まあ今回のアルゼンチンを巡るIMFの動きが今後の鍵を握るのかもしれません。
どうやら、しばらくこの問題からは目が離せないようです。