やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

参院選雑感

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で、遅ればせながら、今回の参議院議員選挙について。
投票率はこんなものかと思ったのですが、予想以上に民主党が躍進してビックリしたと言うのが正直な感想です。(これで、メディアによる民主党にとっての逆アナウンス効果が無ければ、もっと伸びたかもしれませんけどね)
特に都市部での自民党の惨状は目を覆わんばかりですね。かつての一つの選挙区で二候補を当選させた勢いはどこへ行ったのかとさえ感じさせます。
ま、今までの自民党が強すぎたという見方も出来る訳なんですが。
これで、普通の政党になった自民党と対抗する民主党、そして第三極を担う公明党という図式がますます強まりそうな気配ですね。
宗教団体をバックにした公明党に対しては警戒する向きもあるようですが、そもそも宗教勢力が政治に関わるのは歴史的に見ても当たり前と言えば当たり前ですし(現代でもドイツにはキリスト教民主同盟と言う政党がありますね)、そもそも政教分離と言うのは「国教を定める事・国教を憲法で定める事の否定」を指すものですからね、この国是が崩されない限りは問題は無いと思いますね。何よりも信教の自由の問題もありますし。

ところで、相変わらず「投票しても何も変わらない」と言う人も多いみたいですが。
そりゃあ当たり前でしょう。民主主義と言うのは急激な変革を行なうには不向きなシステムなんですから。
幅広いの人々の知恵を結集して、また幅広い人々の支持を得て、ゆっくりと確実に国民の利益をもたらして行く。
民主主義で一番大事なのは大多数のコンセンサス(合意)を得る事であって、変化を求める事は二の次なんですよね。
その為に煩わしい手続きが必要になるのは当然の道理な訳で。

で、その煩わしい手続きが嫌なら、独裁政治や寡頭政治などと言った専制政治を選べば良い訳で。
自分では政治について何も考えなくても、「偉大なる指導者閣下万歳!」とでもしておけば「指導者」がボンクラな政治を行なわなければまずまずの生活は送れるでしょうしね。
選挙なんて言う煩わしい手続きも必要なくなりますし。
その代わりに、その「指導者」から「明日から戦場に行ってこい」とか「お前に払う年金は無い」とか言われても拒否出来ないでしょうけどね。