やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

皇国の守護者と宗像教授異考録

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コミックが続きます。
今度は戦争物と考古学物の二冊。
まずはコミック版皇国の守護者の第二巻。
ますます、新城直衛の描写が魔王そのものになりつつありますね。まあ、そこがいいんですが。(笑)
ただ、直衛がやってることはとても悪辣なことですけども、指揮官としては優れた振る舞いをしているんじゃないかとは思います。味方の犠牲を少なくしていかに効率良く敵の犠牲を増やすかに腐心する様子とか、卑劣な行為も含めて、大隊の将兵たちがとったあらゆる行為の責任が自分にあると公言したりとか。少なくとも、戦争という陰惨極まるものを真正面から受け止めているかなとは思います。
まあ、直衛が恐怖に震える様子など、戦争を「まともに」描いている面がとても好感が持てますね。この辺りは原作のテイストと全く遜色ないと思います。

そして、待ちに待った宗像教授シリーズの最新作。
今度はビックコミックで連載されているということで、ようやく落ち着く場所に落ち着いたかなと思います。
で、新たにあの忌部の妹も登場で、ますます宗像教授も様々な厄介事に巻き込まれそうな雰囲気ですけどね。
ただ、学界の論説や市井や民間伝承のお話なども引っ括めて、新たな面白い説をぶちまける宗像節は健在なようで、読んでてワクワクするのは今も変わらないです。
やっぱり私には、単なる事象の羅列である歴史や考古学の文献よりも、それらを題材にした小説やコミックが性に合うようです。