やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

経営戦略に流行は無い

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時代や流行に流されずに、自らの考えで企業をマネジメントする経営者は、やはりひと味違うと感じました。
バブルの時代に「流行だから」と事業とは無関係な投資に走ったり、アメリカ発のグローバリズムが喧伝された時代に「流行だから」と日本式経営を捨て去った経営者たちにも見て欲しいと思います。

時価総額を高めた結果、経営が安定して会社が発展すれば、従業員やその家族は幸せだし、顧客にもより良い製品を提供できる。株主にも喜ばれ、地域社会にも応分の貢献ができるようになる。時価総額重視というのは、決して株主だけを優先するという意味ではないし、もちろん株主を軽視するものでもない。ダイキンを取り巻くすべてのステークホルダー(利害関係者)にとってプラスになることだ」

インタビューの中で井上氏が述べたこの言葉は、時価総額という尺度が必ずしも株主本位のものだけでは無いということを示しています。
日本式経営という言葉からは、終身雇用やQCサークルなどといった言葉が連想されるかもしれませんが、様々なステークホルダーの利害を調整するという意味合いも、この日本式経営にはあったのではないかと思います。
それに、アメリカ式経営というものは、必ずしも株主本位とは限りません。
グローバリズムが喧伝された頃に、経営陣にとって都合の良い部分だけをつまみ食いした結果が、今の我が国の現状なのでは無いかと思います。
もう少し、流行だけにとらわれない考え方もあると思うんですけどねえ。