やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

事前に多くのリスクを折り込む必要性

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今回の原発事故で明らかになったのは、発電コストというものを単に発電そのものに必要なコストだけではなく、今回のような事故が発生した場合も踏まえたコストをも含めて考えなければならないということだろうと思います。そこを踏まえると、果たして原発は低コストな発電技術なのでしょうか?
原発を止めることにより予測される電気代の上昇などで「脅し」をかけても、世論の理解を得るのは難しいのではないかと思います。電気代の上昇と身の安全のどちらを優先するかという自明な話もありますし。
孫正義氏の唱えるソーラー発電については賛否両論がありますが、少なくとも、発電源の分散化によるリスク回避という観点では、比較的に説得力を持つものだと思われます。少なくとも、既存の状態でずるずると問題を放置するよりは、アクションを起こす方がよほどマシでしょう。
アクションに対する批判などは、穴の開いたところを見つけるだけで誰にでも出来るのですから。

今回の記事でもう一つ気になったのが、石橋克彦神戸大名誉教授が言及されていた「若狭湾原発地震被害の可能性」です。
若狭湾原発が事故に遭遇することによって想定される関西圏への影響は、大きく下記の三つに集約出来ると思います。
一つ目は大幅な電力不足、二つ目は放射能汚染による東・西日本の分断、そして三つ目が琵琶湖の放射能汚染による飲料水不足です。
一つ目は関電の原発依存度の高さ、二つ目は関西の地理的環境、そして三つ目は若狭湾原発と琵琶湖との距離の近さに起因します。
これらのリスクへの対応は、果たしてどのように考えればいいのでしょうか?
今回の原発事故は、決して対岸の火事では無いのです。