やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

これまでのような脱炭素施策では我が国経済は行き詰まるだけでしょう

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ドイツの話ですが、脱炭素を進める中で脱原発再生可能エネルギーを同時に進めた結果電気料金が上昇したため、安い石炭火力発電に頼らざるを得なくなったようですね。
特にウクライナ情勢によりロシアからの天然ガスの供給が減っているため、より石炭火力発電に依存せざるを得なくなっているようです。
こうなると何のための脱炭素か分からないですね。
ドイツと同様に再生可能エネルギーの固定価格買取制度を導入している我が国にとっても他人事ではないと思います。

脱炭素を進めるのも良いですが、肝心の電力供給の安定性が担保されなければ国の経済にも甚大な影響が出ます。また、電力料金の家庭負担も増大する一方でしょう。
その上で脱炭素の切り札として進められている電気自動車の普及により、これまで以上に電力需要が高まれば、電力料金の高騰が加速度的に進むのは自明の理だと思います。

このように考えると、脱炭素と脱原発を同時に進めることは現実的でないと個人的には思います。
そのためには可能な限り既存の原発を稼働させつつ、再生可能エネルギーにとどまらない安定的に供給可能な電源開発をさまざまな手法で進めて行くしかないと思います。
また、再生可能エネルギーについても太陽光だけではなく、火山国である我が国においては規制緩和により地熱発電も推進する必要があると思いますね。

極端に脱炭素を進めれば、結果として電気料金の家庭負担が増えていくだけだと思います。
ただでさえ物価上昇で実質賃金が低下している中で、発電コストまでを家計に押しつけることは、消費低迷の悪循環をこれまで以上に繰り返すだけでしょう。
脱炭素については昨今の経済情勢を考えれば、再考する必要があると思いますね。