やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

さらに質が悪い改憲論

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天賦人権論や主権在民の否定って、第九条の改定よりも質が悪いと思います。
そもそも立憲主義とは、国家が行なうべき行為を限定することで国家権力の暴走を封じ込める考え方が第一であって、国民の権利をまず限定するというのは順序が逆だと思います。

国家権力が暴走すればどのような事態を招くかということは、過去の歴史上の数々の悲劇が証明しています。
国家権力の行使が不自由になりやすい民主主義が、それでも多くの支持を受けているのは、権力の自由な行使がもたらす国民生活への被害が甚大になること、そして、そのような事例が過去に実際に起きていたという事実に基づくわけで。
悲劇的な歴史というものは、決して繰り返してはいけないものだと思います。

それにしても、人類がここまで進歩してきたのは、その歴史の過ちを繰り返さないことの一事にあると思うのですが。
歴史に学ばない人々が少なからずいるということには、甚だ呆れてしまいますね。